潰瘍性大腸炎と年末調整。見落としがちな申請手続き

日本の年末の風物詩といえる年末調整。

年末調整の控除申請手続きが複雑でわかりにくく、面倒くさく感じている方も多いです。

潰瘍性大腸炎の方が年末調整をするときに、気を付けることをまとめました。

潰瘍性大腸炎患者の年末調整

潰瘍性大腸炎の年末調整

年末調整は納めすぎた税金を還付し、不足している税金を徴収するための制度です。

一般企業で働いている方は12月に年末調整が行われます。

基礎控除や配偶者控除、生命保険料控除などを利用することが可能です。

年末調整で受けられる控除には12種類あり、所得税と住民税の節税効果があります。

受けられる控除がある場合は忘れずに記入しておきましょう。

※これに加えて、雑損控除・医療費控除・寄付金控除の3つが確定申告で控除可能です。

潰瘍性大腸炎で身体障害者手帳を持っている方は、障害者控除を利用できる場合があります。

また生命保険に加入している場合は、生命保険料控除の対象です。

障害者控除と生命保険控除は見落としやすい項目ですので、しっかりと確認することをおすすめします。

特に複数生命保険に入っている場合は注意が必要です。

【潰瘍性大腸炎と年末調整】小規模企業共済等掛金控除

個人型確定拠出年金 iDeCo

年末調整で重要になってくる項目に、小規模企業共済等掛金控除があります。

小規模企業共済等掛金控除には、個人型確定拠出年金の積立金額の記載が可能です。

個人型確定拠出年金は、通称iDeCo(イデコ)と呼ばれています。

毎月一定額を積み立てていき、定期預金や保険、投資信託などを運用します。

積み立てたお金は60歳以降に年金という形で受け取ることができる仕組みです。

運用がうまくいけば資産が増えるメリットがあります。

それだけではなく、年末調整でiDeCo(イデコ)の積立金額を申請することで節税にもなるのです。

一般的に確定申告でiDeCo(イデコ)の申請をされる方が多いですが、年末調整での申請もできます。

iDeCo(イデコ)で1年間に積み立てた金額は、小規模企業共済等掛金控除の欄に記入します。

年末調整の記入用紙裏側に書き方が載っているので、それに従って記入していくだけです。

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【潰瘍性大腸炎と年末調整】医療費控除は見落としがち

医療費控除

ここからは、年末調整後に行う確定申告で控除の対象となる医療費控除についてご紹介します。

1年間の医療費が10万円以上の場合、医療費控除を受けることが可能です。

医療費控除の申請は年末調整後に行われる、確定申告のときにする必要があります。

医療費控除は潰瘍性大腸炎患者が忘れがちな申請で、わたしも最初は知りませんでした。

潰瘍性大腸炎患者のわたしは、年間の医療費が10万円を超えることがあります。

1年に2度入院した月は、かなり医療費がかかりました。

大腸カメラやエコーなどの検査、潰瘍性大腸炎の薬代などは高額になりがちです。

こちらは潰瘍性大腸炎患者でも該当者が多い項目ですので、年間10万円の医療費を支払った方は申請しましょう。

自分の医療費だけでなく、同一生計の家族の医療費も対象です。

また支払った医療費が10万円以下でも申請できる場合があります。

総所得200万円未満の人は総所得金額等×5%の医療費から申請が可能です。

【潰瘍性大腸炎と年末調整】寄付金控除はお得感あり

ふるさと納税

ここからは、年末調整後に行う確定申告で控除の対象となる寄付金控除についてご紹介します。

寄付金控除の代表的なものには、ユニセフ協会への寄付やふるさと納税があります。

ふるさと納税は自己負担額が2,000円で返礼品をもらうことができ、お得感がありますよね。

確定申告する手間がかかりますが、自分の気に入った自治体を応援することが可能です。

ふるさと納税サイトはたくさんあり、代表的なものにはふるラボふるさと本舗ふるさと納税ニッポンなどがあります。

最近では楽天や三越伊勢丹などの大企業の参入も多いです。

ふるさと納税は節税効果も高いので、ぜひ利用してみてください。