【八戸液化ガスCMで話題】平沼日菜子さんインタビュー。台湾と青森の架け橋に

台湾と青森の架け橋としてご活躍されている、平沼日菜子さんにインタビューしました。

八戸液化ガスや台湾ファミリーマートのCMに登場し、話題となったタレントさんです。

台湾と青森を繋ぐ活動についてお話を伺いました。

平沼日菜子さんの台湾遍歴

平沼日菜子

平沼日菜子さんは、りんごが名産の青森県出身。

実は青森と台湾は深いつながりがあります。

青森りんごの最大の輸出先が台湾なのです。

台湾に興味を持たれた平沼日菜子さんは、2018年8月~2019年8月までの約1年間台湾留学をされていました。

台湾の淡江大学語学センターに通い、中国語の勉強をされています。

台湾在住中にInstagramで台湾に関する情報を発信していたところ、スカウトされて台湾でタレント活動を開始されました。

2019年5月ごろより、台湾でモデルとして本格的に活動をはじめます。

台湾では被写体活動、イベントやCMへの出演など、多方面にわたってご活躍されました。

台湾familymart×青森りんご広告モデルに起用され、注目を集めます。

2019年8月に青森に帰国してからも、台湾関連のお仕事に精力的に取り組まれています。

地元愛が特に強く、生まれ故郷である八戸へのUIJターン情報を発信をする「海猫ふれんず」メンバーとしてもご活躍されているそうです。

「海猫ふれんず」のYouTubeでは、様々な動画が上がっていますので是非ご覧ください。

【海猫ふれんず】:https://www.youtube.com/channel/UCv3AWFuzpOqu6PhfoyYj9ug/featured

平沼日菜子さんが台湾留学されたきっかけ

平沼日菜子

――台湾留学をしたいと思ったきっかけはなんですか

平沼日菜子さん:元々、タレントとして青森のリンゴを国内外にPRする活動を3年間していました。実は、青森りんごの最大の輸出先が台湾なんです。その関係で年に3回は台湾に行くことがありました。その際に中国語が話せたらいいなっと思ったのと、何度も台湾にいくなかで台湾が好きになったので留学を決めました。

――台湾留学中はどこで中国語を勉強されましたか

平沼日菜子さん:台湾に行った直後から約1年間、淡江大学の語学センターで中国語を勉強していました。2019年5月くらいからは仕事が忙しくなったので、学校に行けない日が多かったです。

――1日にどれくらい中国語を勉強されていましたか

平沼日菜子さん:語学学校では1日3時間の授業があって、それ+宿題を1時間していた感じです。合計で4時間になります。平日の午前中は仕事で午後から中国語の授業、土日は仕事をしていました。

――留学中に見つけたお気に入りの場所はありますか

平沼日菜子さん:「Spade Tea GongGuan」というドリンクスタンドがあって、そこのタピオカをほぼ毎日飲んでいました。あとあんまり行けてないのですが、迪化街の雰囲気とかはすごい好きです。レトロ感があって、昔を感じられるというか。

――台湾留学中の家はどうやって探されましたか

平沼日菜子さん:台湾に来て最初に住んだのが、留学エージェントに紹介されたマンスリーマンションです。キッチンがあるところを最優先した結果、家賃がすごく高くなってしまいました。1か月8万円ぐらいです。その後、知り合いが紹介してくれたところに引っ越しました。そこは1か月2.6万円くらいでした。

――淡江大学での授業以外で、中国語をどのように勉強されていましたか

平沼日菜子さん:台湾では、仕事で「外拍」という被写体活動をしていました。撮影会のときには、現地のカメラマンの方と会話をする必要があります。現地の方とお話をしながら、中国語を覚えていった感じです。

※外拍とは、台湾で一般的に行われているモデルの撮影会のこと。

――カメラマンさんは日本語がわからない方が多かったですか

平沼日菜子さん:そうですね、日本語がわからない方の方が多かったです。大体中国語もしくは英語で会話をしていました。撮影会では色んなところに行かせてもらいました。台湾のおしゃれなところにたくさん行きましたが、忙しくってあまり覚えていません笑。台湾の街並みが好きでした。

平沼日菜子さんが台湾留学中に感じたこと

平沼日菜子

――台湾留学中でいちばん嬉しかったことは何ですか

平沼日菜子さん:わたしは台湾の料理がずっと合わなかったんです。台湾に留学してから半年たっても、台湾の調味料とかに全然慣れなくて。でもあるとき、台湾料理に突然おいしさを見出せたんです。そのときがいちばん嬉しかったです笑

――調味料でいうと、八角はどうですか

平沼日菜子さん:八角はほんとうにダメだったんですけど、今はちょっとなら大丈夫です。

――日本と台湾の違いを感じて、驚いたことはありましたか?

平沼日菜子さん:台湾の外食文化に全然慣れなかったです。台湾の一人暮らし向け住宅ってキッチンがないところが多いじゃないですか。キッチンがないことと、お風呂に湯船がないことがきつくて、ホームシックになりました。

――あと、台湾ではお風呂にゴキブリが出ますよね

平沼日菜子さん:そうですね、ゴキブリと一緒にお風呂に入るという笑。そういったことを経験して、ゴキブリには耐性がついたかなと思います。青森ではゴキブリを見たことがなかったので。台湾に行って初めて、ゴキブリってあんなに飛ぶんだということがわかってびっくりでした。そういったことを経験した今では、どんなとこでも泊まれるなっというのがあります!

平沼日菜子さんの台湾でのお仕事

平沼日菜子

――台湾留学した時点で台湾でのお仕事は決まってなかった

平沼日菜子さん:仕事が決まって台湾に行ったわけではなく、自分で「台湾に行ってみよう!」と思って行きました。日本にいたときに学校選びや、ビザ取得をサポートしてくれるエージェントと契約して台湾に行っています。

――台湾留学中にインスタでスカウトされて、タレント活動を開始

平沼日菜子さん:台湾留学に行った当初、インスタで台湾のことを発信していたんです。台湾の観光地に行った写真をアップしたりとかしていて。そんななかインスタ経由でスカウトされ、色んなお仕事を紹介してもらいました。

――台湾留学に行かれてから、どのくらい経ったころにスカウトされたんですか

平沼日菜子さん:2019年2月に、被写体活動をしないかと連絡がきました。色々と話を詰めていく中で、台湾で働けるビザがないことがわかりました。そこで日本に帰り、2019年5月に台湾で働くためのビザを取得して台湾に戻っています。

――台湾familymart×青森りんご広告モデルに起用された

平沼日菜子さん:わたしが台湾で被写体活動をするときは、セーラー服になることが多くて。日本人がセーラー服を着ると人気が出るのではということで、台湾ファミリーマートのCMでもセーラー服を着用しました。

――華山1914文化創意產業園區でイベント出演し、たくさんの方が来場された

平沼日菜子さん:華山1914文化創意產業園區で行われた、青森県フェアに出演しました。青森りんごを使った飲食物を販売するイベントで、わたしは浴衣をきて販売促進活動をしたんです。わたしのファンページでイベントの告知を見た方々が、たくさん集まってくれました。カメラマンの方も多く来てくださいました。イベントには青森県知事や青森市長もいらっしゃており、一緒に会場を盛り上げました。

平沼日菜子

――そのほかにされていたお仕事はありますか

平沼日菜子さん:ゲームアプリのCMにも出演させていただきました。それと、青森朝日放送の台湾特集番組で現地レポーターをしています。わたしが台湾にいたときに、台湾エバー航空が青森空港と台北を結ぶ定期便を就航したんです。それに伴って、青森朝日放送(ABA)が台湾番組を作ることになって。

番組では、わたしがレポーターになって台湾の素敵なところを色々と案内しました。九份や十分、淡水、寶蔵巌国際芸術村などに行っています。台湾を代表するグルメであるタピオカやダージーパイを紹介したり、台湾足つぼマッサージを体験したりしました。ディンタイフォン(鼎泰豐)で小籠包も食べました。

――帰国直前には、台北の北師美術館で開催された「美少女の美術史」展のイメージガールもされていますね

平沼日菜子さん:青森県立美術館企画「美少女の美術史」展が、台湾の美術館でも開催されることになりました。そのときに青森県側の担当者から、イメージガールをしてみないかと依頼されました。仕事内容としては、美術館に来てくださった方に青森のことを紹介する感じです。

――2019年8月に体調不良で帰国されたとお聞きしました。

平沼日菜子さん:今は大丈夫です。日本に帰ったらよくなりました。台湾で定期的な診察が必要な病気になってしまい、帰国することにしたのですが半年ほどでよくなって。気持ち的には大丈夫だったんですけど、体は合っていなかったみたいです。

平沼日菜子さん帰国後の日本でのお仕事

――帰国後のお仕事について

平沼日菜子さん:タレントやインフルエンサーとしてお仕事をしています。タレントとしては、CM出演(青森ダイハツ、八戸液化ガス等)や、テレビ番組(ABA青森朝日放送等)のレポーターをやっています。台湾のテレビ番組に、日本からレポーターとして出演したこともあります。インフルエンサーとしては、Instagramを使って台湾向け商品のPRもしています。

――八戸液化ガスのCMが話題です。CMのなかで中国語のセリフがありましたね

平沼日菜子さん:中国語で話すセリフは撮影前には決まっていなくて、撮影時に決めました。スタッフの方から「この言葉は中国語で何ていうの?」と聞かれて、わたしがその場で中国語に訳し、撮影現場でセリフを作っていきました。

――CM撮影時のエピソード

平沼日菜子さん:八戸液化ガスにお勤めされている日本人の社員さんが、中華料理屋の店主役(中国語話者)として出演していて。日本人なのに中華系の方に見えるし、話す中国語も現地人っぽく聞こえるのがすごくおもしろかったですね。

中国語のセリフは、わたしと台湾人のスタッフで発音などをアドバイスしていました。「もうちょっとここの音を下げて」などと提案をしながら、調整していった感じですね。CMの最後は、店主が最後に言った中国語のセリフを逆再生すると、会社名の「はちのへえきかがす」に聞こえるという構成でした。

実は撮影当日まで、どうやっても「はちのへえきかがす」には聞こえなくて。最後のセリフは50回ぐらい取り直していましたね。頑張って頑張って、いちばんそれっぽく聞こえるのがCMになった感じです笑

平沼日菜子

――2021年12月には、台湾のテレビ番組「美鳳有約」にVTR 出演されましたね

平沼日菜子さん:青森のことを台湾の皆さんに知ってもらう仕事がしたいとずっと思っていたので、お話を頂いたときに「やっとわたしのやりたい仕事がきた!」という感じで、すごくうれしかったです。

仕事をいただいたときは、台湾から帰国して2年くらい経っているときでした。中国語の台本を覚えれば良いだけでしたが、少し不安がありましたね。中国語でのリアクションは、自分で「こういう風に言えば面白いかな」というのが撮影でもできたので、楽しいし面白いし充実した時間を過ごすことができました。

――「海猫ふれんず」として地域活性化に携わっている

平沼日菜子さん:「海猫ふれんず」は、わたしの地元である青森県八戸市へのUIJターンを促進するために情報発信をしているグループです。八戸を代表するwebメディアを目指して、YouTubeでの発信、若者向け講演会の開催、八戸市と協力しての情報発信などをしています。

※UIJターンとは、大都市から地方に移住することを指す。

――平沼日菜子さんは個人でもYouTubeをやっておられますよね。台湾向けに中国語で青森を紹介をする動画をアップするのもおもしろそうですね!

平沼日菜子さん:めちゃめちゃ、やりたいと思っています!ただ、わたしの中国語能力がまだまだ足りないのが課題です。

平沼日菜子さんYouTube:https://www.youtube.com/channel/UC5lu1PvAsZCfb-uY01u5cPQ/featured

平沼日菜子さんが今後やっていきたいこと

平沼日菜子

――これからやりたいのは台湾現地レポーター

平沼日菜子さん:色々やりたいと思っていることがあります。台湾にはまた行きたいと考えていて、台湾関係のお仕事をやりたいです。例えば、台湾の様子を日本に紹介する現地レポーターをやってみたいですね。

――ミステリーハンターも目指している

平沼日菜子さん:色んな世界をみたいって思っています。ご縁があれば世界ふしぎ発見!のミステリーハンターをやってみたいです。

――台湾と青森の架け橋に

平沼日菜子さん:これから日本と台湾双方で、観光客の受け入れが再開されていくと思います。台湾に向けて青森のことを紹介したり、日本に向けて台湾を紹介する活動をしていきたいです!

平沼日菜子さんInstagram:https://www.instagram.com/risu_kana_/

平沼日菜子さんTwitter:https://twitter.com/risukanako

平沼 日菜子OFFICIALサイト:https://hiranumakanako.jp/