2023年3月、台湾・天母に飲食店をオープンさせたズズさんにお話を伺いました。
ズズさんはお店の経営に携わる傍ら、インフルエンサーとしても活動されています。
今後のYouTube活動についても、お話を聞くことができました。
ズズさんのプロフィール

ズズさんは、台中出身のインフルエンサー、飲食店経営者です。
日本人観光客にも人気の観光地、淡水にある淡江大学の日本語学科を卒業されました。
大学卒業後保育士としてお仕事をされていた2018年9月19日、YouTubeチャンネル「サンエン台湾」に出演し、その後正規メンバーとして加入します。
以後サンエン台湾のメンバーとして、ユーチューブで台湾に関する情報発信を続けてこられました。
台湾の紅白歌合戦、NHK教育テレビの「テレビで中国語」、テレビ神奈川と台北駐日経済文化代表処の特別番組「サンエン台湾の教え台湾!」などにもご出演されています。

2022年10月30日にサンエン台湾からの卒業を発表したあとは、全国のイチゴをPRする2023年ミスいちごとしての活動も開始。
2023年3月には、自身が経営に携わる飲食店『呷雞啦(ジャゲ—ラ)』をオープンし、飲食店経営者としてもお仕事をはじめられました。
今回は、オープンしたばかりのお店『呷雞啦(ジャゲ—ラ)』についてお話を伺っています。
ズズさんのInstagram:https://www.instagram.com/haruka840616/
ズズさんのTwitter:https://twitter.com/haruka840616
呷雞啦(ジャゲ—ラ)の開店に至った経緯

――ズズさんが飲食店をはじめられた経緯について教えてください
ズズさん:私は本当に動画撮影が大好きなので、そのまま続けたいなと思っていたんですけど、2021年末にお父さんが急に病気になって手術を受けることになり、状況が変わりました。元々うちの家族は、お父さんと私が家計を支えていたんです。家賃や食費、光熱費などの日常生活で必要になる費用は、お父さんとわたしが折半する形でした。
お父さんが手術を受けることになって、お父さんの手術費用や生活費などを賄うために、私がお父さんの分まで働く必要がありました。当時わたしはYouTuberの事務所に所属していたので、YouTubeの仕事に加えてアルバイトをしたいということを、事務所の社長やチームメンバーに伝えました。私の事情を考慮していただき、YouTubeの仕事に加えて、(ファンの方にはバレないように)こっそりとアルバイトをさせていただく許可を得ました。そのときのアルバイト先が、陽明山にある青菜園というレストランです。
そのとき私は平日はユーチューバー、休日はレストランで働く日々を過ごしていました。当時は年中無休と言った感じで、ほとんど休みなく働いていましたね。青菜園の時給は高かったので、すごく助かったことを覚えています。
お父さんの手術は成功し徐々に回復していっているのですが、年齢面での不安などからあまり無理ができないので、今後はわたしが働いて家計を支えていきたいと思っています。もしこのままユーチューバーだけを続けていたら、家族を支えていくことは難しいと思い、わたしはユーチューブからいったん離れて、自分のお店を開けようと決意しました。
自分の人生をかけてお店を開きました。平日はユーチューバーとして活動し、それ以外はバイトしたことで貯金もできるようになり、今回お店をオープンできたのでとても嬉しいです。

――YouTubeではいつも明るいズズさんを見ていたので、そんなご苦労があったとは知りませんでした。レストランでのアルバイトもされていたのですね
ズズさん:今回オープンしたお店『呷雞啦(ジャゲ—ラ)』は、青菜園でのアルバイトと関係があります。実は今回の開店に当たっては、アルバイト先だった青菜園とコラボしたんです。青菜園は陽明山にある有名なレストラン(※グーグルの口コミ4.3 レビュー総数3648件)で、鶏肉料理が有名な老舗なんですよ。
わたしは『呷雞啦(ジャゲ—ラ)』で接客や会計などを担当し、お料理は青菜園の料理人が担当します。わたしは料理ができないですが、料理をするのはプロの料理人たちなので、味には自信がありますよ。
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呷雞啦(ジャゲ—ラ)のオープンに向けて

――お店のオープンに向けて、ズズさんはどのようなお仕事をされていましたか
ズズさん:去年の10月まではユーチューバーとして活動しながら、アルバイトをするという生活でした。ユーチューバー活動休止後、最初にしたことはお店の出店場所を探すことです。
出店場所を天母に決めた理由は、台湾でいちばん台湾在住日本人が多いところだからです。お店の隣には日本語学校もあるし、近くには高島屋もあり、日本の方にとって住みやすい街だと思います。台湾のお客さんももちろんですが、日本の方にもぜひ来て頂きたいです。
出店場所を決める以外にも、お店のロゴを決めたり、お店で使う機械の手配なども行いました。昨年の11月からオープンまでの半年間は、オープンに向けての準備をする傍ら、ミスいちごをはじめとする、インフルエンサーとしてのお仕事も並行してやっています。


――開店に向けての準備で苦労したことはありますか
ズズさん:店舗の場所決めがいちばん苦労しましたね。天母はお金持ちが住むエリアで、ほかのエリアと比べたら、店舗を借りるために必要な諸費用は安くはないです。ちなみに、天母にある一般的なマンションの家賃相場は、7、8万ぐらいなんですよ。
――台湾元ですか!?
ズズさん:そうですね。日本円だと30万円ぐらいです。
――えー、そんなにするんですか?
ズズさん:はい、なので天母で賃料の安い物件を見つけるのに苦労しましたね。私のお店の賃料は天母の相場よりもかなり安くて、いい場所を見つけられたと思っています。お店はそんなに広くはないのですが、わたしにとっては十分な広さです。わたしのお店はテイクアウトがメインですが、お店の中には3つのテーブルがあり、10人ほどが座って食べられるイートインスペースもあります。日本からの旅行者など、お店で食べたいお客様にも対応できます。

――お店の内装でこだわった場所はありますか
ズズさん:お店はもともと日本料理屋さんだったのですが、内装の部分はほとんど変更していません。わたしがアニメ好きということもあり、フィギュアのショーケースを置いたのが唯一の変更点ですね。ショーケースのなかには、私の好きなフィギュアをはじめとしたコレクションがたくさん並んでいますよ。

――日本語メニューもズズさんが作成されましたか
ズズさん:最初に自分で調べてメニューを書いたあと、サンエン台湾の元メンバー、マナにチェックしてもらいました。サンエン台湾のみんなにも、わたしがお店を開くことは前もって報告していて。これからメンバーたちが、お店に来てくれる予定もあるので楽しみです。
――ズズさんのお店に元メンバーが揃うのも楽しみですね。YouTubeで、再びズズさんの姿を見れるのも個人的には楽しみにしているのですが
ズズさん:今後お店で働いてくださるアルバイトの方が見つかって、時間に余裕ができたら、YouTubeもやるかもしれないです。まだ分からないですが笑。YouTubeの個人チャンネルをやらない理由は、ゼロからYouTubeチャンネルをスタートさせるのは、すごく大変だと実感しているからです。お店が軌道に乗って余裕が生まれてきたら、自分の好きなことを発信していきたいと思います。

――お店のオープン後は、どんなお仕事をされていますか
ズズさん:LINE、電話予約の対応、予約表の作成を担当しています。テイクアウトの包装をしたり、お金の管理をしたり、接客にも携わっていますよ。わたしは料理は全然できないので、料理はやっぱり専門家に任せるっていう感じですね。
――お料理を担当されるのは、青菜園の料理人の方たちですよね
ズズさん:はい。青菜園の社長の息子さんたちが料理を担当します。私は接客が得意なので「いらっしゃいませ!」といつも笑顔でお店に立っています!一緒にお店をやっている料理人たちは、笑顔での接客は苦手なので、わたしが接客担当として頑張ります笑
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呷雞啦(ジャゲ—ラ)のメニュー

――呷雞啦(ジャゲ—ラ)の看板メニューは何ですか
ズズさん:呷雞啦(ジャゲ—ラ)の看板メニューは、青菜園でも人気の白切鶏(台湾風茹で鶏)です。陽明山で育てた放山鶏を使っています。たくさんの方々が白切鶏(台湾風茹で鶏)を食べるために、陽明山にある青菜園までわざわざ足を運んでくれているんですよ。
※放山鶏とは、山で放し飼いで育てた鶏のこと。青菜園では、陽明山の自然豊かな環境で育った自慢の鶏を料理に使っている。

青菜園は市内から遠く離れた陽明山竹子湖にあるため、天母の街中にお店を開店して販売すれば、便利になるのではないかと思いました。これからはわざわざ陽明山まで登らなくても、陽明山でとれる貴重な放山鶏を、天母にあるお店『呷雞啦(ジャゲ—ラ)』で食べることができるようになります。
一番人気の白切鶏(台湾風茹で鶏)をはじめ、鶏肉を使ったスープ(筍と鶏肉のスープ、青トウガラシと鶏肉のスープ)も台湾人のお客様に愛されている料理です。鶏肉スープも呷雞啦(ジャゲ—ラ)で販売しています。


青菜園は30年以上の歴史がある有名なレストランなので、呷雞啦(ジャゲ—ラ)で提供するそのほかのメニューも、青菜園のメニューから人気のものを選びました。




――呷雞啦(ジャゲ—ラ)はテイクアウトメインということで、メニューもかなりシンプルですよね※2023年3月現在は8品目
ズズさん:わたしのお店は天母の朝市の近くにあるので、天母に住んでいる主婦さんたちが天母の市場で野菜やご飯、そしてうちの鶏肉を買って、おうちで家族と一緒にご飯を食べるという形が多いのではないかと思っています。
実際にイートインを利用されるお客様は多くはないのですが、日本のお客様がご来店されるケースが増えてきたら、お店の隣にお弁当屋さんがあるので、そちらを提供するのもいいかなと考えています。まだオープン2週間なので、お店の状況を見ながらメニューも調整していきたいですね。
呷雞啦(ジャゲ—ラ)の来店方法

――呷雞啦(ジャゲ—ラ)の来店予約はLINEでできると聞きました
ズズさん:はい、呷雞啦(ジャゲ—ラ)のLINE公式アカウントから予約することができます。LINE公式アカウントから日本語でメッセージを送って頂ければ、わたしがLINEで返信します。予約方法や来店方法、メニューのご紹介を日本語でさせて頂きます。
お店の場所は台湾人にとっては不便な場所ではないですが、観光客にとってはちょっと遠いかもしれません。台北MRT芝山駅からは約1.5㌔、バスまたはタクシーで5分程度です。

――きっと、日本からズズさんに会いに来る方もいらっしゃいますよね
ズズさん:先日のことですが「○〇日にお店に行きたいのですが、その日ズズさんはいますか?」と公式LINEを通してお問い合わせ頂いたことがありました。私はインフルエンサーとしての仕事もあり、いつもお店にいるわけではないので、「その日はお店にいないですよ。」とか、「その日いますよ。ぜひ来てください!」という感じで、公式LINEを通して返信をしています。インフルエンサーとしてのお仕事等がなければ、お店で会うことができますよ。

――お店をオープンされてからまだ日が浅いですが、日本人観光客の方もご来店されていますか?
ズズさん:そうですね!日本から来て頂いて、めちゃくちゃ嬉しいです。3月6日にお店の情報をSNSで発信してからまだ2週間しか経っていませんが、6組のお客さんが来てくださいました。ちょうど台湾遊びに来ていた方が、ツイッターの情報を見てわざわざ足を運んでくれました。とても嬉しいです!
――嬉しいですね!順調そうでなによりです!
ズズさん:青菜園の料理が食べられるということもあって、天母に住んでいる方だけではなく、遠方からのお客様もたくさん来てくださっています。予約も結構埋まっているんですよ。開店したばかりということもありますが、多くの方にご来店いただけて嬉しいですね。
ズズさんから皆さんへのメッセージ

――今後のお店の展望について
ズズさん:今の目標は、台湾だけでなく日本の方にもお店を知ってもらうことです。日本の台湾旅行・グルメに関する番組で、わたしのお店を取り上げてもらうことを目標に頑張っています。自分のお店で、台湾関連のイベントにも出店したいですね。

――最後にメッセージをお願いいたします
ズズさん:サンエン台湾の動画を見てくださった方々、本当にありがとうございました。もし機会があれば、またユーチューブの撮影をしたいですが、お仕事が落ち着くまでもう少々お待ちくださいね。台湾に遊びに来ることがあれば、ぜひうちのお店『呷雞啦(ジャゲ—ラ)』に自慢の鶏肉料理を食べに来てください!
呷雞啦(ジャゲ—ラ)の料理は、本当に美味しいからめっちゃおすすめです。ご来店されるときは、お店の公式ラインから予約の方よろしくお願いします。わからない部分があったら、日本語でメッセージを送ってくれたらお返事します。お待ちしています!
呷雞啦(ジャゲ—ラ)
住 所:台北市士林區士東路91巷17號
最寄り駅:台北MRT芝山駅(※駅から約1.5㌔、士東市場すぐ)
営業時間:09:30 – 15:00
定休日 :毎週金曜日、第四木曜日(その他臨時休業の場合あり)
電話番号:0983-698-559
公式LINE:@569conll
ズズさんからの嬉しいプレゼント

ズズさんから、台湾観光ドットコムの読者へプレゼントを頂きました!
呷雞啦(ジャゲ—ラ)を予約する際に、「台湾観光ドットコムをみた!」とお伝えいただくと、筍の煮物 1人前が無料になります。
※メニューに掲載されている筍の煮物は、2~3人前です。
台湾旅行の際には、是非ズズさんのお店にも足を運んでみてください。
予約は呷雞啦(ジャゲ—ラ)公式LINEから、日本語でおこなえます。
ぜひ下記のリンクから、呷雞啦(ジャゲ—ラ)公式LINEを追加してみてください。
またAmazon(kindleストア)で海外旅行ガイドの売れ筋ランキング1位を獲得した初書籍『ズズの台湾~はじめての台湾ひとり旅~』も販売しています。
台湾旅行に行かれる際はぜひこちらもご活用ください。

