元AKB48片山陽加さんに聞いた。人生の転機になった台湾ワーホリでのできごと

AKB48の元メンバー、片山陽加さんにお話を伺いました。

片山さんは2021年4月から8月までの約5か月間、台湾ワーホリに行かれています。

台湾との関わりや現在のお仕事について、お聞きすることができました。

片山陽加さんのプロフィール

片山陽加

片山陽加さんは、1990年5月10日生まれです。

愛知県出身のAKB48元メンバーで、はーちゃんの愛称で知られています。

2006年12月3日、AKB48第3期追加メンバーに選ばれ、AKBメンバーとして8年近くご活動されていました。

2014年にAKBを卒業したあとは、舞台を中心にご活躍されてます。

2021年4月から8月まで台湾ワーホリに行かれたことが転機となり、2022年10月には芸能活動からいったん引退することを発表し、現在はゲーム会社で会社員として働いておられます。

芸能活動はメインではなくなったものの、インフルエンサーとしての活動は継続されるそうです。

今回は会社員として働き始められた片山陽加さんに、人生の転機となったできごとや、台湾ワーホリ中に見つめなおされた人生についてお話を伺いました。

現在働かれているゲーム会社「株式会社クラウズプレイカンパニー」から発売される、新作ゲームについてもご紹介いただいています。

今後はゲームのPRで日本各地を周られる予定もあるとのことで、ファンの方にとっても楽しみですね。

Instagram:https://www.instagram.com/haachandyoo/

Twitter:https://twitter.com/haachandayoo

片山陽加さんの台湾との出会い

――片山陽加さんがはじめて台湾に行かれたときのことを教えてください

片山陽加さん:AKB48で活動していたときに、仕事で台湾に行かせて頂きました。そのときがはじめての台湾でしたね。台湾の西門にあったAKBカフェのイベントに参加するため、メンバー数人と何度か台湾へ行く機会がありました。

その当時、中国語は你好(ニーハオ)ぐらいしかわからなかったです。AKBカフェではカフェの店員さんをやるわけではなく、握手会がメインだったので日本語だけでも全然大丈夫でした。

――はじめて台湾に行ったとき、どんな印象を持たれましたか

片山陽加さん:いちばん驚いたのが、空港で出待ちされたことです。出待ちされたのは、人生で初めてだったんですよ。しかも、大勢の方が集まってくださっていて。「AKB48は海外でも人気があるんだな」と実感した出来事でした。「好きだよ」とストレートに気持ちを伝えてくれるのは、台湾がいちばんという印象があります。

片山陽加さん
舞台で台湾に滞在していたときのお写真

――AKB卒業後、台湾で舞台にもご出演されていますよね。どのようなきっかけで、台湾で舞台をやることになったのでしょうか?

片山陽加さん:わたしが日本の舞台に出ていた時のことなのですが、台湾から舞台の制作チームに入られた方がいました。たしか、舞台制作の勉強という形だったと思います。その方が台湾に戻られて舞台を作る時に、ご縁があってオファーを頂いたんです。

『雨港基隆』という舞台で、同名の恋愛シミュレーションゲームを原作にしたものでした。作品中に日本と台湾のハーフ役があり、台湾好きなわたしが適任だということでお話をいただいて、決まった舞台だったんです。日本語のセリフもありましたが、ほぼ中国語のセリフでした。

――中国語のセリフを覚えるのは大変そうですね

片山陽加さん:めっちゃ大変でしたね。1ヶ月間、セリフを覚えるためだけに中国語の先生についてもらいました。毎日、稽古の前に発音やセリフの意味合いを教えてもらいました。レッスンを2時間ぐらい受けてから稽古に向かう日々を、本番までの1か月間ずっとやっていたんです。ミュージカルだったので歌の部分も多く、それで助けられた面もありましたね。

――AKB48時代のイベント参加や舞台出演以外で、台湾に行かれたことはございますか

片山陽加さん:わたしがAKB48を卒業してからだと、台中で開かれた音楽イベントに参加したことがあります。AKB48元メンバーの子と5人ぐらいで、フェスに出演させていただきました。AKB48の歌はもちろん、台湾で人気のアニソンも披露しました。

片山陽加さんと台湾ワーホリ

――片山さんはお仕事で台湾によく行かれていたんですね。その後台湾ワーホリに行ってみようと思われたのはどうしてですか

片山陽加さん:芸能活動をしながらも「いつか海外留学できたらいいな」という思いが、ずっと心の底に密かな目標としてありました。わたしは仕事でよくアジア圏に行かせていただいていて、特に台湾は行く機会が多かったです。台湾で知り合って友達になった方がたくさんいます。

そのうちのひとりが、台湾でタレント活動している日本人女性でした。その方が日本に帰ってきていたときに会う機会があり、わたしが「台湾めっちゃ好きなんですよね」と話したところ、台湾で約1年間働けるワーキングホリデービザのことを教えてくれました。わたしはそのときはじめて、ワーキングホリデーのことを知ったんです。それまで、そういった制度があることは知りませんでした。

彼女と会話をしたのは、『雨港基隆』という舞台のために1カ月間台湾に住んだあとです。1ヶ月間台湾生活を経験したことで、1年間のワーホリでもできるという自信もついていて、「よし、台湾ワーホリ行こう!」という感じで、勢いで台湾ワーホリを決めました。

――台湾ワーホリは約1年滞在可能ですが、片山さんは約5か月(2021年4月~8月)のワーホリ生活だったんですよね

片山陽加さん:本当は2020年10月から台湾ワーホリに行く予定でした。ただ当時はコロナのこともあり、ワーホリビザで台湾入国ができない時期が続いていたんです。そのため、予定通りに台湾に行くことができませんでした。

2021年3月にワーホリビザでの台湾入国が再開されたので、「これは行かなければ!」と思って4月に台湾に行きました。9月に舞台のお仕事が入っていたので、そのタイミングで日本に帰国しています。

日本で舞台の仕事をしたあと、もう一度台湾へ戻りたかったのですが、コロナの関係でワーホリビザでの台湾入国が再びストップしてしまったんです。わたしが4月に台湾に行ったのはギリギリのタイミングで、5月の初旬あたりから暫くは、ワーホリビザでの台湾入国ができなくなっていました。

ワーホリビザで台湾に入れる日を待っていたのですが、そうこうしているうちにビザが切れてしまって。本当は戻れたらいいなって思ってたんですけど、戻ることができませんでしたね。

――コロナで日程が狂わなければ、台湾で芸能活動をしていこうと考えておられましたか

片山陽加さん:芸能活動をしようと決めて台湾に行ったわけではなく、台湾に留学して中国語の勉強をしたり、台湾の文化について知りたいと考えていました。舞台のお仕事で台湾に1ヶ月間いたときは、ほぼ毎日稽古してたんですけど、忙しい合間を縫って、舞台の共演者の方々に夜市やご飯屋さんに連れてってもらって、台湾グルメにハマったんです。

そういったなかで、もっとディープな市場、観光客の方が行かないようなスポットにも足を踏み入れて、文化に触れたいと思うようになったのが、台湾ワーホリを決断した大きな理由です。

中国語の学習も、台湾ワーホリの目的のひとつでした。仕事で台湾に行っていたときに、台湾の方たちと「こんにちは」、「ありがとう」などの、簡単な言葉でしかコミュニケーションを取ることができなかったことが、すごく残念だったんです。中国語をもう少し勉強して話せるようになったら、ますます楽しいだろうなという思いもあり、ワーキングホリデーに行きました。

――ワーホリ中は語学学校にも通われましたか

片山陽加さん:台湾に行ってから現地のスクールに入学したんですけど、コロナの関係もあって対面式の授業がすべてストップしてしまいました。結局教室に直接行くことができず、ずっとオンライン授業を受けていましたね。

その時期は飲食店もテイクアウトのみで、お店に入れない状態が続いていました。お店にも行くことができず、お友達にも会えない状態が、帰る1週間ぐらい前まで続いていたのを覚えています。

片山陽加さんが台湾で住んでいたおうち

片山さんが住まれていたシェアハウスの共用スペース

――家探しとかも大変そうですね

片山陽加さん:家探しは、台湾で舞台をやった時にお世話になった通訳の方に「家探し手伝ってもらえませんか?」と声をかけて、一緒に探していただいた感じですね。物件は591という台湾のサイトから探しました。

家探しは、かなり難航しました。家探しをはじめたタイミングがちょうど台湾の連休に重なってしまい、大家さんに電話をかけてもつながらないことが続いたんです。最終的にはシェアハウスに住むことになりました。

――シェアハウスを選ばれた理由はございますか?

片山陽加さん:物件を検索するときに、わたしは家賃の安さと治安の良さを条件に探していました。台北周辺は家賃の高い物件が多く、なかなか自分の理想の家が見つからなかったんです。そんなときにシェアハウスの物件を見つけ、内見に行ってみることにしました。実際に内見に行ってみたところ、思っていたよりも、人の出入りが激しいわけでもなくって。

シェアハウスの住人さんは全員台湾の方だったんですけど、いい人ばかりでみんな優しかったです。グーグル翻訳を使ってみんなと話ができたし、雰囲気もいいし、ここだったらいいかなっていうので、シェアハウスに住むことを決めました。

シェアハウスの共用スペースに出没したコウモリ

――はじめてのシェアハウス生活はどうでしたか

片山陽加さん:ゴキブリが出るのは覚悟していましたが、実際には1、2匹しか出なかったのでよかったです。お風呂場とトイレと流しが一緒になってるのが、慣れるまでは大変でしたね。「トイレの横になんでシャワーついてんだ?」みたいな笑。バスタブが恋しいなっていうのはすごい思ってました。

シェアハウスで困ったのは、突然共有スペースにコウモリが出たことです。家に帰ってきて窓のところをみたら、黒い物体があって「なんだろう?」って思ってよく見たら、コウモリが張り付いていたんです。どうやって家のなかに入ってきたのか今でも謎なんですけど、それが一番びっくりしました。

――台湾ワーホリ中にほかに困ったことはありますか

片山陽加さん:困ったことは全然なかったですね。おじいちゃんおばあちゃん世代で日本語が通じる方もいらっしゃいましたし、お店に行っても、日本人だと分かると日本語で話しかけてくださる店員さんも多くて。

わたしは自分の中国語が通じるかどうか、試したかったのですが笑。日本語が通じることも多くて、中国語がそんなにできなくても、全然生きていけるなと思いましたね。

台湾ワーホリ中にされていたカフェのお仕事

――台湾ワーホリ中はお仕事をされていましたか

片山陽加さん:仕事はほぼストップしていました。帰る1週間ぐらい前に、知り合いの方のカフェでちょっとお手伝いをしたぐらいです。本当はもうちょっと、色んなバイトをしたかったんですけどね。

――そうだったんですね

片山陽加さん:元々台湾に行ってから色々決めようという勢いだったので、台湾に行く前には仕事は決めていませんでした。ワーキングホリデーについて知り、実際に行こうと決めたときが、ワーホリの年齢制限ギリギリのタイミングだったので、勢いでビザや隔離ホテルなどをバタバタと決めて台湾に行ったんです。

コロナだし無理かなって思っていたのですが、ほんとうにギリギリのタイミングでワーホリビザの受け入れ再開が決まったんですよ。行った後のことは本当に何も決まってなかったのですが、「どうにかなるだろう!」と思っていました。

ワーホリ中の片山陽加さんに訪れた転機

――台湾ワーホリ中に印象に残ったことはありますか

片山陽加さん:色んな方々に助けてもらえたことが印象に残っています。友達と公園でアイスコーヒーを飲みながら、たわいもない会話をするっていう、何気ない日常の場面を通して色々と考えさせられて。

改めて人とのつながりだったりとか、友達の大切さだったりとか、忙しい毎日を送っていたら気づくことができなかったことに気づけた、大切な時間だったと思います。

台湾ワーホリは、自分の人生を見つめ直す期間でもありました。自分の考えを整理したり、今後の人生について色んなことを考える時間になりましたね。

――何気ない日常生活が、忙しい芸能生活を送られていた片山さんの心に響いたのですね

片山陽加さん:もうひとつ印象に残ったエピソードがあります。温泉が有名な北投に行ったときのことです。主要な観光スポットは全部閉鎖されてたんですけど、友達と散歩をしに北投に行きました。

ちょうど、日本が台湾にワクチンを提供したというニュースが出ていたころです。友達の女の子と二人で歩いていたら、向こうから女性の方が歩いてきて。突然「ワクチンありがとう!」っていう風に言ってくださって、びっくりしました。

わたしが日本人ということが分かっただけで、「ワクチン提供してくれてありがとうね。」と日本語で話しかけてくださって。そうやって、直接思いを伝えてくれたことに嬉しさを感じました。

――そんなことがあったんですね!

片山陽加さん:あの時期に台湾にいたからこそ、かけてもらえた言葉だったので。わたしがなにかやったわけではないのですが、感謝の言葉をもらってとても嬉しかったです。その言葉を聞いてすごく嬉しくなったし、日本人として誇らしく思いました。

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北投加賀屋

片山陽加さんが会社員になった理由

――台湾ワーホリから帰国後ですが、片山陽加さんが会社員になるというニュースが出て、びっくりした方も多かったと思います。ゲーム会社に就職されたきっかけはなんですか

片山陽加さん:舞台が中止になることが増えたのが、大きな要因ですね。当時は、ひとりでもコロナ感染者が出れば、舞台が中止になるという状況でした。厳しい状況だったのですが、わたしは舞台が好きでお芝居を始めたので、できることを頑張ろうという感じだったんです。頑張ってやってたんですけど、先行きが見えない不安はずっと抱えていました。

なんとも言えないもやもやとした感情を抱えていたときに、台湾にワーキングホリデーに行きました。これからどうしようかなっていうのを、ステイホームしているときに部屋でひとり、ずーと考えていたんです。ちょうど出歩くことがあまりできなかったので、考える時間はたくさんありました。

「この先どうしようかな?」「どれぐらいこの状況が続くのかな?」と考えた時に、芸能の世界をいったん離れて、別の活動をしてみるのもありかもしれないという、今まで考えたこともなかった選択肢が突然湧いて出てきたんです。

明確に「これをする!」というのは留学中には決まらなかったんですけど、「芸能じゃない道で自分に何ができるんだろう」っていうのを、帰国後も模索するかたちになりました。全然違う世界に飛び込んでみて、次なるチャレンジをしたいという気持ちが徐々に大きくなっていって。

このまま中途半端な気持ちで、舞台のお仕事を続けるのも申し訳ないと思い、芸能活動はいったん区切りとして事務所も辞めて、新しいことに挑戦していこうとなりました。バイトをしながら芸能活動をするという道もあったとは思いますが、普通に正社員としてやっていった方が、自分には合うんじゃないかなと考えて、職探しをはじめました。

その時に、ゲーム制作に携わるクラウズプレイカンパニー社からお声がけを頂いて、広報担当として入社する運びとなりました。わたしはゲームが特段好きなわけでもなかったんですけど、これは新たな道でのチャンスを頂けたなって思って、ふたつ返事でOKして今に至るって感じですかね。

株式会社クラウズプレイカンパニー公式サイト

――相当な覚悟がないとできない決断ですね。広報としてのご活躍が楽しみです

片山陽加さん:広報としての働き方はまだ模索中なんですけど、芸能活動をしていたからこそ、自分にできる宣伝の仕方はたくさんあると思っているので、少しずつ勉強しながら頑張っていこうと思ってます。

片山陽加さんが現在されているお仕事

――現在、広報としてどのようなお仕事をされていますか

片山陽加さん:Nintendo Switch™のゲームが何本か出ているので、そちらをPRするお仕事をしています。会社の知名度アップのために、Twitterアカウントの運用をしたり、YouTube動画を制作したりもしていますね。

つい先日、わが社の新作ゲーム『チコちゃんの脳活研究所』の発売情報を解禁しました。2023年7月6日発売予定のNintendo Switch™向け脳活ゲームで、パッケージ版とダウンロード版で展開します。これからは各地をまわりながら、『チコちゃんの脳活研究所』をPRすることになると思います。初めての経験なので、どういう風になっていくのかは私もわからないんですけどね。

株式会社クラウズプレイカンパニー公式Twitter

株式会社クラウズプレイカンパニー公式YouTube

――ゲームショウに出展するとかでしょうか

片山陽加さん:過去にゲームショウに出展したことはあるので、タイミングが合えば出展することもあるかもしれません。ショッピングモールやイベント会場で開かれるゲームの体験会に出展し、来場者の方々にゲームをプレイしてもらう機会もあります。まだ決まっていないこともありますが、これから色々とやることがあるので楽しみです。

片山陽加さんがPRするチコちゃんのゲーム

――2023年7月6日に発売される『チコちゃんの脳活研究所』について教えてください

片山陽加さん:『チコちゃんの脳活研究所』は、チコちゃんが出てくる脳活ゲームです。脳科学者の篠原菊紀教授が監修している、本格的な脳活が楽しめるゲームで、「脳活テスト」モードでは脳年齢を測定することができます。

チコちゃんのゲームと聞くと「子供向けなのかな?」とか「チコちゃんに厳しく怒られちゃうんじゃないかな?」と想像するかもしれませんが、子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで、幅広い世代の方に楽しんでいただけます。チコちゃんからお叱りだけではなく、励ましの言葉や、ユーモアある言葉が聞けるのがこのゲームの特徴なんですよ。

片山陽加さんがPRするチコちゃんのゲーム

わたしも実際にプレイしたんですけど、何回「脳活テスト」をやっても、わたしの脳年齢が40~50代という結果が出てしまって笑。落ち込んでいるわたしをチコちゃんが励ましてくれるので、結果を見て凹んだのは間違いないですが、楽しんでプレイできました。チコちゃんの可愛らしさとポップさで、前向きに明るくなれる脳活ゲームだなと、実際にプレイしてみて感じましたね。

チコちゃんの脳活研究所

プレイ人数:1人/2~4人(みんなで脳活モード時のみ)

脳活監修:篠原菊紀(公立諏訪東京理科大学教授)

販売形態:Nintendo Switch™向け パッケージ/ダウンロード

販売価格:パッケージ版4,800円(税抜)、ダウンロード版4,800円(税抜)

発売日:2023年7月6日(木)発売予定

――広報の仕事を約半年経験してみて感じたことや、苦労したことを教えてください

片山陽加さん:これまでゲームをプレイしたことがほとんどなく、パソコンも扱ったことがなかったので、ゲームやパソコン操作が最初はしんどかったですね。ゲーム配信をするために、何度もプレイしているのですが、コントローラーの扱いや、操作の感覚をつかむのは大変でした。

パソコンで企画書を作ることもあるのですが、芸能活動をしていたときにはしたことがなかった作業だったので苦労しました。動画の編集もそうですけど、パソコンで作品や資料を作っていく作業は、最初慣れるまでは大変だったと思います。

ただ広報としてゲームを世の中に広く知ってもらうというお仕事は、芸能の仕事と通じるものがあると思っています。芸能活動をしていた時の私が『片山陽加』という商品を自分でプロデュースして、世に出すというカタチだったのですが、ゲーム会社に入ってからもそれは変わらないなと感じています。芸能から会社員に転身しましたが、大幅に変わったなというのはあまり感じてはないんです。

芸能やってて良かったかなということを、今の職業に就いてみて思いますね。芸能をやってたからこそ、広報としての仕事に引き継げる部分もあったので。これから立ちはだかる壁が出てくるかもしれないんですけど、今は楽しく仕事ができています。

片山陽加さんからのメッセージ

――片山さんと同じように、台湾に行きたいと思っている方へのメッセージをお願いします

片山陽加さん:台湾に仕事で行っていたときよりも、実際に台湾に長期間住んでみて、台湾の文化に触れたり、観光客が行かないようなディープなスポットに足を運んだり、地元の方しか知らないような、台湾グルメを味わってみたりする機会が増えました。地元の方しか行かないようなところにも、台湾の面白さってたくさん眠っていると思うんです。

観光地化されているところは、行きやすいっていうのはあるんですけど、わたしとしては、ディープな場所にも足を踏み入れてほしいですね。私は屋台をはじめ、地元民が集まるご飯屋さんでご飯を食べるのが好きなので、そういったところにもぜひ行っていただきたいです。

台湾ワーホリを通して、台湾の言葉や文化を学んだことで、ますます台湾を好きになるきっかけになりました。コロナの影響もあって制限が多かったのですが、地元の方が住んでいるところを歩くだけでも、めちゃくちゃ楽しかったです。

街中を行き来している台湾の方を見てるだけでも、面白いというか勉強になるというか。あの人今めっちゃ怒ってるよなとか。絶対あのカップル喧嘩してるよなとか。言葉が分からなくても分かるんですよね。日本とも通ずるところがいっぱいあって、人間観察しているだけでも面白かったです。台湾に行かれる際は、観光客とは違う視点で台湾を見てみたら面白いと思います。