林本源園邸に行ってみた。台湾五大財閥の大豪邸がすごかった

林本源園邸は台湾五大財閥のひとつ、林家の邸宅兼庭園跡です。

1893年(清朝時代)に完成した建物で、当時の最先端技術を使った装飾が施されています。

台湾で財をなした林家の御屋敷はとても広く、当時の暮らしぶりを垣間見ることができます。

林本源園邸の行き方

林本源園邸

林本源園邸までの行き方をご紹介します。

最寄り駅はMRT府中駅、駅からは約600mの距離で徒歩10分でアクセスできます。

台北駅からMRT府中駅までは6駅、所要時間は14分です。

台北駅からの乗り換えもなく駅からも近いので、はじめての台湾旅行者にもおすすめの観光スポットです。

2022年3月28日より修復工事に入っており、料金は40元(約200円)に割引されています。

林本源園邸は130年以上の歴史がある建物で、修復工事も度々行われてきました。

清朝時代に造られた台湾唯一の庭園遺跡ということもあり、みどころがあります。

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林本源園邸の歴史

林本源園邸

林本源園邸は台湾五大財閥のひとつ、板橋の林家の邸宅兼庭園跡地です。

台湾五大財閥とは、清朝時代末期から日本統治時代に財を成した5家族の富豪を指します。

別名、台湾五大家族とも呼ばれていました。

1.霧峰の林家、2.板橋の林家、3.基隆の顏家、4.鹿港の辜家、5.高雄の陳家です。

それぞれ家業を営み、莫大な財産を築き上げました。

板橋の林家は、1778年に中国福建省から台湾へやってきたとされており、お米の取引で莫大な利益を得て、わずか3代で台湾を代表する財閥になりました。

6代目の林熊徵が事業をさらに拡大し、林家は台湾一の大富豪に登り詰めます。

ちなみに俳優の朝井大智さんは、霧峰の林家 十代目子孫。

世界ふしぎ発見!でアンナ・リーさんと共演されたときにご本人が話されていました。

また、舞台女優としてもご活躍されている一青妙さんは基隆の顏家の子孫だそうです。

一青妙さんの父親は基隆の顔家の長男で、基隆を中心に鉱山ビジネスを展開されていたとのこと。

台湾五大財閥は日本統治時代に発展した企業もあり、日本とのつながりも感じられます。

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アンナ・リー

林本源園邸のみどころ

林本源園邸

林本源園邸は、敷地面積約6054坪です。

わかりやすいように、メートルになおしてみます。

6054坪は約2000平方メートル、ざっと縦140m、横140mくらいの広さになります。

林本源園邸の見学目安時間は、約1時間です。

邸宅には池が2か所あり、それぞれフォトスポットになっています。

上の写真は汲古書屋という建物で、名前の通り書籍が置かれた部屋でした。

屋根は日本統治時代に改築され、修繕を経て現在に至ります。

林本源園邸

こちらは定靜堂です。

定靜堂は林本源園邸で最大の面積(156坪)を誇る建物で、主に宴会場として使われていました。

なかに入ると大きな中庭があります。

定靜堂の入り口は複数あり、別の棟からも入れるように工夫がされていました。

別の棟から客人を連れて、宴会が行われるメインホールへと案内する動線がとられています。

貴重な骨とう品や絵画も置かれており、客人が貴重な品々を観覧できるようになっていました。

林本源園邸

こちらは來青閣です。

來青閣は林本源園邸で最も豪華絢爛な建物で、客人の宿泊施設でした。

風流な池を備えた庭があり、文化人をもてなす交流の場を設けていたそうです。

その昔、來青閣の2階からは青々とした田畑や山々を見渡すことができました。

現在板橋地区にはビルやマンションが立ち並び、田畑や山々は見ることができなくなっています。

林本源園邸

こちらは觀稼樓です。

林本源園邸で2番目に大きい建物になります。

その昔、2階からは田畑を耕す様子を見ることができました。

お米で財を成した林家ですから、この場所から農作業の様子を見守っていたのでしょう。

現在周りにはスーパーマーケットやコンビニがあり、当時とは大きく環境が異なります。

林本源園邸

林本源園邸ではコスプレをして写真を撮るのが流行っています。

わたしが行ったときは、中国宮廷風の衣装を来た人たちが撮影を楽しんでいました。

林本源園邸で衣装レンタルをしているわけではないので、自前の衣装なのか変身衣装のお店で借りてきたものでしょう。

清朝時代にタイムスリップしたかのような場所なので、台湾で変身写真を撮りたい方におすすめです。

営業時間は9時~17時(月曜休み)なのですが、年に数回あるイベントのときはナイター営業もしています。

写真を撮るなら綺麗にライトアップされる夜が良いですね。

林本源園邸からほど近い場所には、台湾おかゆの名店として知られる六必居、行列ができる台湾パイナップルケーキのお店、小潘蛋糕坊があります。

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