台湾のアーティストが集まるむらが、宝蔵巌国際芸術村です。
アーティストが思い思いの作品を作り上げる場所ですが、一般の方も見学することができます。
淡水河の河川敷にあり、サイクリングのついでに立ち寄れる観光スポットです。
宝蔵巌国際芸術村はアーティストの居城
宝蔵巌国際芸術村はアーティストたちの居城です。※繁体字表記は寶藏巖國際藝術村
ヒゲダンの名曲「Pretender」PV撮影が行われた、台北国際芸術村の関連施設でもあります。
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河川敷に面した芸術村は、どこかジブリに登場するような世界観があります。
この場所は元々退役軍人らが住む集落で、建物の多くは1960年~70年ごろに建てられました。
そのほとんどが違法建築であることから取り壊される予定でしたが、アートと融合する形で改修・保存されることになります。
その後時を経て、2004年には台北市から歴史的建造物に認定されるのです。
2010年10月2日、宝蔵巌国際芸術村として正式に営業を開始しました。
台湾には同じような場所がいくつかあり、指原莉乃さんも訪れた台中の彩虹眷村もアートの力で取り壊しを免れ、観光スポットに生まれ変わっています。
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一見するとさびれた印象を受けますが、台湾最先端を行く芸術のまちです。
リノベーションした建物が多く、ホステルもあるので宿泊することも可能。
村全体にアートが施されていて、色んな角度から作品を楽しむことができます。
国内外を問わず活躍するアーティストの作業場としても用いられており、日本の芸術家が入居していたこともありました。
村の入り口には集合ポストもあって、芸術家が集まるむらの雰囲気が出ています。
宝蔵巌国際芸術村にあるアートたち
宝蔵巌国際芸術村を代表するアートが、コンクリート打ちっぱなしの壁面に描かれた落書きです。
壁をじっと見ていると、たくさんのかおが浮かんできます。
赤い椅子も作品の一部として配置されていて、なぜ外に椅子があるのか色々考えさせられます。
シャッターに描かれている男性は、先ほどの写真にも登場していましたね。
さっきの場所では男性が窓からのぞいて声を出していましたが、こちらではガッツポーズをとっています。
残像がはっきりと残っており、喜びの大きさを表しているのでしょうか。
宝蔵巌国際芸術村にあるショップ
宝蔵巌国際芸術村にはアーティストの作業場だけでなく、カフェやお土産屋さんもあります。
作業場を公開していないアーティストもおられますが、制作過程が見れるよう見学OKとしているところもありました。
また、アート作品を販売されている方も多いです。
作業場は一週間単位でレンタルでき、アーティストの入れ替わりが頻繁にあります。
新しいアーティストのお店が入ることもあり、何度行っても楽しむことができます。
わたしが行ったときには、「文字駐在所」という絵本の読み聞かせをやっているお店がありました。
ギャラリーも自由に見学でき、大学生と思われる方たちが訪れていましたね。
一見すると入りにくそうに見えるお店が多いですが、気楽に見学することができます。
宝蔵巌国際芸術村の営業時間内であっても、個別のギャラリーは営業時間帯が限られている場所が多いです。
事前に公式サイトで営業時間をチェックしてみてください。
宝蔵巌国際芸術村の行き方
宝蔵巌国際芸術村は、台北MRT公館駅から徒歩10分(約900m)です。
師大夜市、台湾大学にほど近く、合わせて観光することをおすすめします。
徒歩だと少しきついので、台湾の街中レンタルサイクル「YouBike」の利用が便利です。
台北MRT公館駅にレンタルステーションがあり、クレジットカードで乗車できます。
ステーションは駅前を中心にかなりの数があり、乗った場所と違うところでも返却可能です。
宝蔵巌国際芸術村はサイクリングロードに面しているので、そのままサイクリングできます。
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MRT公館駅からYouBikeに乗車し、宝蔵巌国際芸術村の入り口前にあるステーションで返却しましょう。
YouBikeは30分以内なら、5元(約20円)で利用できます。
宝蔵巌国際芸術村は、端から端まで約200mです。
入場ゲートがありますが入場料は無料で、手の甲にスタンプを押されました。
斜面に並ぶようにいくつか建物があるので、階段を登っていく必要があります。
2~3時間程度あれば、ひと通り見学することができるでしょう。
宝蔵巌国際芸術村
住 所 :台北市中正區汀州路三段230巷14弄2號
営業時間:11時00分~22時00分(月曜休み)
最寄り駅:MRT公館駅徒歩10分