ネット用語の連番とは、チケット番号が連続していることを指す言葉です。
ジャニーズオタクがよく使う言葉で、横並びの席のライブチケットを取れたという意味で使われます。
連番が持つ本当の意味や、使われる場面について調査しました。
連番とはライブ会場で隣の席になること
連番は「連続した番号」を略した言葉です。
1、2や300、301、A500、A501など、連続した番号のことを指します。
ライブチケットだけでなく、電車の指定席や宝くじ番号などにも連番があります。
ネットで連番という言葉が主に使われるのは、ライブチケットを購入するときです。
ライブチケットにおける連番は、ライブ会場で隣の席になることを意味しています。
最近では家族や友人だけでなく、SNS上で知り合った方とライブを一緒に見る方が増えました。
同じアイドルグループ好きの方をSNSで探し、一緒にライブを見に行くよう誘うことを「連番する人探しています。」と表現するようになったのです。
連番しましょうという言葉は、一緒にライブに行きましょうと同じ意味になります。
連番には複数の使い方がある
SNSだとTwitterで、連番という言葉を見かけることが多いです。
この連番という用語ですが、使い方がいくつかあるので注意する必要があります。
場合によっては、違う意味になることもあるのです。
一緒に行く人を探しているときの連番
ライブに一緒に行く人を募集するために、連番という言葉を使うことが多いです。
一緒に行く人を探しているときの連番は、チケット申し込み前に募集されます。
ライブチケットの購入申し込み時のみ、連番(横並びの席)を選択できるからです。
自分の周りに同じアイドルを好きな方がいなかったり、日程的に一緒に行ける方がいない場合に、隣あわせでライブを楽しめる連番を募集することがあります。
「ひとりで行くのは寂しい」、「同じアイドル好きな人と想いを共有したい」という思いから連番を募集されているようです。
同じアイドルが好きという共通の趣味から、連番した人と友達になれる場合も少なくありません。
ひとりで行くのと隣の席に友達がいるのとでは、ライブの楽しみ方が違ってきます。
ライブチケットが余っているときの連番
ライブチケットを買ったあとに、連番を募集するケースもあります。
一緒に行く予定の家族や友人が行けなくなり、チケットが余ってしまった場合です。
このケースでの「連番しましょう」という言葉は、「余ったチケットを譲るので、一緒にライブに行きましょう」という意味になります。
一緒に行きたいという意味よりも、余ったチケットを買って欲しいという願いが強く表れています。
最近では転売を防ぐため、購入者と同行者が一緒でないと入れないライブ会場が増えてきました。
昔はそういったことがなかったので、連番に応じるにはふたつの方法があったのです。
・ライブチケット代金を振込み、チケットを送ってもらう。
・ライブ会場で直接会って、チケット代と引き換えにチケットをもらう。
現在ではライブ会場で会ってお金と引き換えにチケットを譲り、隣に座るということが多いです。
当選確率をあげるための連番
SNS上で「抽選に外れたら連番しましょう」と呼び掛けている場合があります。
この場合の連番は、どうしてもコンサートに行きたいファンの方が当選確率をあげるために呼び掛けているものです。
ジャニーズのコンサートチケットは抽選倍率も高く、なかなかとることができません。
そこでSNSで繋がった方や友人と協力して、2枚(連番)で抽選に申し込むケースがあります。
例えば、A子さんとB子さんがチケットの抽選に参加するとします。
A子さんとB子さんそれぞれが抽選に参加すれば、当選確率は2倍です。
A子さんもB子さんもそれぞれ、チケットは2枚(連番)で申し込みます。
たとえA子さんが外れたとしても、B子さんが当たればA子さんもコンサートに行くことができます。
現在このような使い方をする人は少ないようですが、昔はチケットを取る方法がたくさんありました。
連番から変化した言葉
ヤフー知恵袋を見ると、2010年には連番に関する質問がありました。
10年以上前からあった、歴史あるジャニーズオタク用語ということができるでしょう。
連番から変化した言葉に、2連番、3連番などがあります。
番を省略して2連、3連ということもあるそうです。
連番の前に来る数字が、横並びで確保できた座席数を表しています。
2連なら2座席、3連なら3座席、横並びで席が確保できたということです。
連番はかなり前からあるライブ関連用語なので、当初の意味と異なる使われ方をすることもあります。
ライブのチケットをゲットする方法も時代と共に変化していますから、今後も連番の意味が少しづつ変わっていくかもしれません。