台湾移住するために必要な方法と準備について解説します。
移住にかかる費用や生活費、仕事の探し方など台湾移住の体験談をまとめました。
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台湾移住がおすすめな理由

台湾は近年移住先として注目されている都市です。
海外移住に人気の国であるマレーシアやシンガポール、カナダと比べても劣らない魅力があります。
台湾移住がおすすめな理由を5つあげてみました。
台湾は親日国なので生活しやすい
台湾は親日国なので、日本人が住みやすいというメリットがあります。
実際に日本が好きだという方や日本語を勉強している台湾の方にたくさん出会いました。
特に日本のアニメは台湾で大人気です。
日本の文化やカルチャーは台湾でも浸透しています。
2019年には台湾の人口(2357万人)の約4分の1にあたる489万人が日本を訪れています。
台湾の方が日本好きであることの証拠です。
台湾は日本から3時間で行ける
日本と台湾は航空機で約3時間でアクセスできます。
沖縄からの場合、1時間もかかりません。
日本の石垣島と台湾は200キロほどしか離れていないんです。
天気のいい日は台湾から石垣島を確認できるんだとか。
日本と台湾を結ぶLCCも多数就航しており、いつでも帰れる距離にあるのも魅力です。
LCCなら往復2、3万円で日本と台湾を行き来できます。
台湾は漢字文化なため、日本人でもなじみやすい
台湾は日本と同じ漢字文化なので、漢字を見れば大体の意味が分かります。
台湾で使われている漢字は繁体字と呼ばれるもので、日本で使われている漢字と同じものが多いです。
中国語(台湾華語)の発音を勉強する必要がありますが、活字をみて意味が理解できるようになるのに時間はあまりかかりません。
日本人コミュニティーが活発で、友達を見つけられる
台湾にはたくさんの日本人会があります。
海外生活で孤立してしまうとストレスもたまりやすいですが、台湾では日本人同士の交流が盛んにおこなわれているのであまり心配する必要はありません。
台日交流会など、現地の人と知り合える交流会もあるので利用するとよいでしょう。
台湾は治安がいい国なので、安心して生活できる
わたしはこれまで台湾で1度もスリやひったくりなどの被害になったことがありませんし、周りの友達にも被害者はいません。
世界的に見ても治安が良い方なので、安心して住むことができるのも魅力です。
台湾移住に必要な手続き

台湾は90日以内の滞在ならビザが不要。
90日(約3か月)ごとに台湾から出国すれば、台湾に1年でも2年でも滞在することが可能なんです。
必要な手続きは一切なく、パスポートだけ持っていけば移住することができます。
この方法は専門用語でビザランと呼ばれます。
このような生活を続けてる外国人はたくさんいます。
台湾のビザ条件が変更されない限り、ビザランが一番簡単な移住方法といえるでしょう。
台湾からは日本、フィリピン、タイ、マレーシア、ベトナム行きのLCCが頻繁に出ています。どの国へも往復で2万円前後で航空券が出ているので、ビザランの費用はそこまで高くありません。
ビザランで台湾移住するデメリット

ビザランの1番大きなデメリットは、観光客としての台湾滞在扱いになる点です。
マンションの賃貸契約や携帯電話の契約、車、バイクの購入等に制限が課されます。
観光客ができることしかできませんのでご注意ください。
賃貸契約
台湾では大家さんと直接賃貸契約を結ぶのが一般的。
台湾の大家さんの多くがビザを持っていない方の入居を嫌います。
いつまで住んでくれるのか、家賃がちゃんと支払われるのかわからないからです。
ビザランで台湾移住を考えている方は、家探しが難航することを頭に入れておいた方がいいでしょう。ビザランで台湾移住を目指す方の家探しを仲介する業者もありますが、条件が厳しくなることは確実です。
携帯電話の契約
携帯電話の月ぎめ契約の場合、4G回線の使い放題で499元(1,800円程度)と格安利用ができますが、ビザランの場合は月ぎめ契約ができません。
ビザなしの方が利用できる4G使い放題のプランは、1,000元(3,600円程度)。
日本に比べると安いですが、月ぎめ契約の2倍です。
車、バイクの購入が不可能
車、バイクなどの所有者登録が必要なものは購入できません。
ビザランは台湾移住する1番簡単な方法ですが、学生ビザを日本で取得してこられる方が多いです。
学生ビザは必要書類を記入し、台北駐日経済文化代表処に提出して発行してもらいます。
学生ビザがあれば、学生向けの賃貸物件の契約、携帯電話の契約ができます。
車やバイクは、学生ビザで入国後180日経過後に申請できる居留証があれば購入可能です。
台湾移住にかかる費用

わたしが1年間の台湾生活でかかった費用は、150万円ほどになります。
費用内訳(1年間)は以下の通りです。
家賃 60万円(月5万円×12か月)
交通費 3万円(月2,000円程度)
水道光熱費 2万円(月1,700円程度)
通信費 2万円(月1,800円程度)
食費 36万円(月3万円程度)
学費 36万円(月3万円程度)
雑費 10万円(消耗品購入)
健康保険代 0円
1年間合計 152万円
家賃
わたしが支払っている1か月の家賃は、5万円(ワンルームマンション)です。
ワンルームマンションですが2人で住めます。
色々な物件を見ましたが、清潔感、安心感で選ぶなら家賃5万円が最低ラインだと思います。
月5万円ほどの家賃を払えば、台北市近郊(新北市)の高層マンションに住むことが可能。24時間管理人在住、ごみ回収ステーション付き、ジム、プール付きの物件が多数あります。
※このような物件は、ビザを持っていないと入居できない場合や保証人が必要な場合が多いです。
学生寮のようなところでは、月4万円程度から入居ができます。
シェアハウスなら3万円程度の物件も多いです。
交通費
台湾の主要交通機関である地下鉄、バスの1か月定期券は1480元(約5000円)。車やバイク、タクシーに乗らなければ5,000円を超えることはまずありません。
わたしの場合、月に2,000円程度で済んでいます。
水道光熱費
台湾の水道、ガス、電気の料金は日本の3分の1程度。
私の場合、1か月の水道料金が100元(約360円)、ガス料金が150元(約540円)、電気料金が200元(約720円)です。
水道光熱費の1か月平均が1620円なので、1年間だと19,440円になります。
通信費
わたしは4G回線使い放題499元(約1,800円)のプランで契約しています。1年間の通信費は21,600円程度です。
家のパソコンもスマホも無制限で使えます。
通信速度も安定しており、日本と同じ感覚でネットが使えて便利です。
食費
台湾は物価が年々上昇しており、意外と食費がかかります。
私の場合1日あたり1,000円、1か月で30,000円が食費としてかかっています。
夜市で1食300円程度、レストランで1食1,000円程度が相場。
台湾ではキッチンのない物件も多く、1日3食外食が一般的です。
学費
学生ビザで台湾に入国する場合、台湾の大学または大学付属の語学センターへの入学が必要です。
語学センターの学費は3か月(1学期)で10万円程度が相場。
1か月あたり3万円程度の学費がかかります。
雑費
台湾の賃貸物件は家具家電付きのところもありますが、すべての家具が揃っているわけではありません。
またついていたとしてもきたなかったり、設備が古かったりする場合も多いです。
わたしが住んだワンルームマンションは、冷蔵庫、洗濯機、テレビが備え付けでした。
備え付けでないものはイケアやニトリで調達しました。
台北市内には家具家電のお店もたくさんあり、日本と同じ感覚で日用品をそろえられます。
健康保険代
慣れない海外生活で病気になったり、けがを負ってしまうこともあります。
私は1年間に7回ほど病院で診察を受け薬を処方してもらいましたが、かかった費用は0円。
海外旅行保険付きのクレカで補償が受けられたからです。
海外旅行保険付きのクレジットカードがあれば、台湾でかかった病気やケガは無料で治療が受けられます。
病気やケガのリスクに備えて、海外旅行保険付きのクレジットカードを複数もっておくことが大事。
クレカの補償額(けが、病気)は合算できるので、多い方が安心感がありますよね。
エポスカード(疾病治療費用270万)と楽天カード
(疾病治療費用200万)は年会費無料のカードで補償が充実しているので、持っていない方は移住前に作っておきましょう。
この2つのカードを持っておくだけで、疾病治療費用が470万も補償されます。
【結論】年間150万円の収入があれば台湾移住できる
年間150万円の収入があるかどうかが台湾移住の目安になります。
年金などの定期収入が年間150万円以上あり、貯金もある程度の金額があるのであれば台湾移住を検討してみても良いかもしれません。
病気やケガなどの予期しない出来事もあるので、海外旅行保険付きのクレジットカードは複数枚用意しておくと良いでしょう。
年金受給世代の方は病気やケガのリスクが高いため、補償額を増やしておくことが大切です。
ビザランの場合は台湾で仕事はできませんが、台湾で働けるビザを取得された方は台湾で働いて収入を得ることもできます。
台湾移住して仕事をする方法

貯金や年金などの収入がない場合は、台湾で働いて稼ぐ必要があります。
台湾で働くための方法をいくつか紹介していきます。
ワーホリビザで働く
台湾と日本はワーホリ協定を結んでいるため、ワーホリビザを取得すれば1年間働くことができます。
ワーホリビザとは、30歳以下の方が申請することで取得できるビザ。
ワーホリで働ける仕事に制限はなく、どんな仕事についても大丈夫です。
中国語がビジネスレベルでできる方や、何らかの特殊技能がある方はすぐに仕事を見つけることができます。
日本語しか話せない方でも、日系の飲食店や日本語教師として働くことが可能です。
台湾は日本語学習者が多く、日本語教師の需要が高く仕事はたくさんあります。
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駐在員として働く
駐在員として台湾に来るのが1番おすすめの方法です。
なぜなら、現地採用と比べ給料が違ってくるからです。
日本での給料と台湾での現地手当あわせて月収50万程度の方がいらっしゃいます。
台湾の最低月給が8万円程度なので、現地採用と比較すると約7倍も給料に差が出てしまいます。
わたしの知り合いで現地採用で日系企業で働いておられる方がいますが、日本採用の方との給料の違いに不満を漏らしていました。
仕事の内容は一緒なのに、給料は日本採用(駐在員)の方が圧倒的に高いです。
駐在員採用は、転職エージェントで出ていることがあります。
自分のスキルや希望条件を登録しておけばスカウトがくることもあるので、無料会員登録をしておくと駐在員採用の可能性が高まります。
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