社会人で台湾留学。ま波さんがコロナ禍のワーホリで経験したこと

社会人で台湾ワーホリされた、ま波さんにインタビューさせて頂きました。

コロナ禍で台湾留学を決断した経緯や、台湾留学を選んだ理由について質問させていただいています。

台湾ワーホリで行った、アルバイト経験についても詳しくお話しを伺いました。

【社会人の台湾留学】ま波さんの台湾遍歴

社会人の台湾ワーホリ

――ま波さんのこれまでの経歴を教えてください

ま波さん:「台湾関連で行ったことに関しては5つあります。2019年に“想*創Taiwan”という名前で、台湾好きの日本人と日本に住む台湾人で都内の台湾料理屋さんに行って、台湾料理を食べながらお話をするという台湾料理シェア会を開いていました

台湾繋がりの友達が関東にいなかったこともあり、台湾について話せる友達が欲しいという想いで立ち上げました。月に1回のペースで1年間ほど開催していましたが、今は休止しています。

そのあと2020年、コロナの年になにかできないかなと思い、台湾繋がりで友達になった方と“好縁”というユニットを立ち上げて、台湾で買った布とか原住民のレースを使った小物を作るワークショップを、都内にある台湾関連のお店やイツマ台湾中国語教室とコラボして開催しました。その流れで自分自身のハンドメイド雑貨を売ったり、lineスタンプを作ったりしましたね。」

――かわいらしいデザインのlineスタンプですよね。

ま波さん:「バーワンっていう、台湾の食べ物をモチーフにしたキャラクターで頭にパクチーがのってます(笑)台湾語と日本語が両方書いてあります。」

――元々、デザインとかされてたんですか?

ま波さん:「趣味程度ですが絵をかくのは好きですね。特にlineスタンプは台湾人とやり取りするときにも使えるので、作りたいなとずっと思っていました。その時期にイツマ台湾中国語教室からお声がけいただいて、日本人にむけて台湾に関するブログを書いたり、台湾雑貨を販売している通販に携わらせてもらいました。

実はイツマさんとは2019年に台湾料理シェア会をしたときに出会ったんです。また同じ時期に台湾人の友達から誘われてポッドキャストの配信を始めて、今も毎週更新を続けています。最後に、2021年に台湾留学兼ワーホリという形で7か月台湾に行きましたね。」

【社会人の台湾留学】台湾好きになったきっかけ

――台湾好きになったきっかけはなんですか?

ま波さん:「主に2つあります。今から10年以上前の大学時代に、交換留学で来ていた台湾人の女の子がたまたま自分のゼミに入ったことが一つのきっかけです。そのころ私は台湾ってどこにあるのかもわからない感じだったんですけど、その子と仲良くなったことで台湾を知るようになり。その子が台湾に帰ったあと、台湾を案内してあげるから1週間ぐらい旅行にきなよって言ってくれて初めて台湾に行ったんです。

印象に残っているのは、旅行の2日目がちょうど2011年の3.11の地震のときで、台湾中のテレビで日本のことが報道されていたり、バスで隣に座ったおばあちゃんが日本語で「いま日本大丈夫?」と心配してくれたり。その思い出がすごく、心に残っています

台湾からすると日本ってこういう風に見えているんだというのがわかったことも大きくて。また同じ年の夏に台湾の田舎町大林に海外ボランティアで2週間いきました。ただそれは台湾に行きたいから応募したわけではなく、国は希望制だったので、第一希望は韓国にしていたんですよ。第一希望が外れて台湾に行くことになって。なんかちょっと台湾に縁があるなって思って。

その2週間のボランティアも私を台湾好きにさせた大きなキッカケの一つですね。中国語もそのときは全くしゃべれなかったんですが、それでもすごく優しくしてくれたのが思い出に残っています。そのあとに日本に帰ってきてから不思議と日本で台湾を探すようになったんです。」

――なるほど。台湾関連のお店とかを日本で探して?

ま波さん:「そうなんです。あのころは今ほど台湾関連のお店も少ないし、イベントも少ないし。特に私は関西にいたので、ほんとになくて。台湾のイベントに参加するためだけに東京に来たりもしました。」

――関西におられたんですね。

ま波さん:「そうです。東京にきたのは4年ほど前ですね。」

――台湾ではどんな形のボランティアをされていたんですか?

ま波さん:「地域活性化という形で現地交流ボランティアをしました。例えば、現地のおじいちゃんおばあちゃんたちと一緒にダンスをしたり、歌を歌ったり、一緒にパイナップルケーキを作ったり。作ったパイナップルケーキと折り紙で作った鶴を独居老人の家に届けたりとか。

家の壁に絵をかいてと言われて、日本の桜や日本に関する絵をみんなでペイントしたりと、毎日違ったイベントに参加していました。」

――おじいちゃんおばあちゃんは日本語がしゃべれる世代ですか?

ま波さん:「そうですね、一部の方は片言ですけど日本語でしゃべってくれました。今思えば台湾語を話す方もいました。一緒に参加していたメンバーの中に通訳ができる台湾人もいたので何とかコミュニケーションをとって。それが逆に印象深いですね。言葉がしゃべれないのにあそこまで楽しめるっていうことにすごく感動しました。」

【社会人の台湾留学】台湾ワーホリを決断した理由

――コロナ禍でのワーホリを決断したきっかけは何ですか?

ま波さん:「大学を卒業してから7年ほど同じ会社で働いていて、長期の休みがとりづらい会社だったんですね。なので会社を辞めたら最低でも1か月くらいは、台湾に住んでみたいなというのはずっと思っていて、実は2020年4月に台湾に行くことを決めていたんです。」

――ちょうどコロナになったタイミングですね。

ま波さん:「そうなんです。それで行けなくなってしまったので様子を見ていたんですけど、ワーキングホリデーだったら台湾に入れるという時期があったじゃないですか?」

――そうですね。

ま波さん:「私自身がちょうど30歳の年だったことと、台湾に仕事で住んでいた高校時代からの親友が春に日本に帰国するのが決まって。もう行くなら今しかないってなって。結果、2021年の1月末から行きました。」

――台湾でお友達と合流されたという感じですか?

ま波さん:「そうですね。最初の2、3週間はずっと一緒に行動してましたね。」

――現地に知り合いがいるっていうのは安心しますよね。

ま波さん:「それは大きかったかもしれない。結婚もしているので周りの人たちもふつうは心配すると思うんですけど、台湾に知っている人がたくさんいるということと、コロナに関しては台湾での対策が進んでいたのでワーホリに行くことには反対されなかったですね。」

――旦那さんとかが心配されるんじゃないかと思うんですけど。

ま波さん:「周りからは結構びっくりされますね。旦那も7か月も滞在したのは予想外だったみたいですけど(笑)」

――当初の留学予定よりも伸びたっていう感じですね

ま波さん:「費用とコロナの関係で延期になりました。ワーキングホリデーだと1年間分の保険に絶対入らないといけないんですが、それが最低でも12、3万円。隔離も2週間あるとなると長くいたほうがお得だよねってなって。3か月の授業と隔離を合わせて4か月と決めていましたが、コロナもあり結果的に7か月滞在することになりました。」

【社会人の台湾留学】入国時にあった隔離生活

――14日間隔離の生活はどんな感じでしたか?

ま波さん:「まず値段がめちゃくちゃ高いです。隔離ホテルが2週間で14万くらいでした。3食付いてるっていってもやっぱり結構痛いですね。それと一切外には出られないですね。わたしが行く直前に、ホテルの廊下に10秒出ただけで罰金10万元とられたというのがニュースになっていて。それもあって怖くてごみを捨てるのもドア開けてさっと捨てるぐらいの感じで。

あと窓付きの部屋を選んだんですけど、窓を開けるとすごい大きな壁が一面にあって(笑)全然景色見えないっていう。いろいろありましたけど、初めての経験ですごくいい時間ではありましたけどね。」

――14日間隔離中には何をしてましたか?

ま波さん:「毎日インスタに情報をアップするっていうのは決めていました。イツマ台湾中国語教室のブログも書いていたので、入国から隔離までの流れや、かかった費用をまとめたり。ホテルの様子を動画に撮って配信したりだとか。あとはオンラインで友達と交流したり。中国語の勉強もしていたんですけど、思っていた計画通りにはならなかったですね。」

【社会人の台湾留学】語学学校での中国語学習

――台湾大学の語学学校に行くにあたって、目標などはありましたか?

ま波さん:「台湾での留学生活をしてみたいっていうのが一番の目的でした、ほんとのところは。もちろん語学の上達、台湾人と流ちょうに話したいっていうのもありました。もともとのレベルはTOCFLでいうと進階級(B1)、HSKでいうと4~5級ぐらいでした

入国や買い物で困ることはなかったですが、深い話をしようとすると言葉がでてこなくてまだまだだと感じることが多かったです。うれしかったのは大学の最初のレベル分けで、その期の中ではいちばん上のコースだったことで、今まで勉強しててよかったなと思いました。」

――台湾留学される方には中国語初心者も多いですけど、最初からある程度の中国語力があるといいですよね。

ま波さん:「(中国語ゼロから始めるのも)いい面もありますけどね。発音を最初から矯正してくれるし。わたしは教科書も途中からだったので、一冊前に習っていた文法を知っている体で話されるので、あれっとなることもあり。それは良し悪しですよね。」

――ま波さんはグループレッスンを受講されてましたか?

ま波さん:「グループですね。わたしをあわせて5人。韓国人2人とアメリカ人1人とマレーシアとイギリスのハーフの子が1人いました。」

――日本人はおひとりだったんですね。

ま波さん:「そうですね。それが結構うれしくって。いちゃうと日本語使っちゃうタイプなんで。だからそこはよかったですね。絶対しゃべれないじゃないですか(笑)」

【社会人の台湾留学】滞在先の家探し

――ワーホリ中の家探しってどうされてましたか?

ま波さん:「最初は不安だったので、日本人の仲介のいる業者を利用して3か月住んでいました。何か問題があったら、日本語で仲介業者に連絡がとれるので安心だったはずなんですけど、結果的に大家さんとトラブって、引っ越しをしたんです(笑)

短期且ついつまで台湾にいるかわからない状況だったので、エアビー(Airbnb)のなかでも入居OKといってくれるところを大急ぎで探して。なので最後はエアビーやホテル、友達の家を転々とする期間がありました。」

――住んでおられた家はシェアハウスでしたか?

ま波さん:「そうですね、シェアハウスでした。最初の3か月は個室でトイレとお風呂とキッチンがある部屋だったんですけど、契約が終わった時点で帰国を延期をしていたことと、台湾でのコロナもかぶったので、同じフロアの安い部屋に引っ越しをさせてもらいました。

住んでみるとトイレやキッチンは部屋についてなくても全然いいやと思ったので、途中からは共有スペースを使いながら生活をしていましたね。」

――わりと転々とされていたんですね

ま波さん:「転々としてますね。結果的に短期の場合はエアビーが私的にはおすすめです。」

【社会人の台湾留学】仕事探し

台湾ワーホリ2

――台湾ワーホリ中にお仕事とかされてましたか?

ま波さん:「アルバイトは4種類経験しました。1つ目は、SOGOで毎年3回ほど開催している日本展での販売です。たまたま知り合いが神戸のレザー製品を売っているお店で働いていて、そのイベントに出店するからもしよかったらどう?とお声がけいただいて。

2週間ぐらいかな。日本展なので台湾人よりも日本人の方がお客さんに受けるみたいで。接客は中国語でしたけど、日本語でしゃべりかけてくれたり、日本での旅行体験を話したい方も結構たくさんいましたね。なので、中国語と日本語を交えながら楽しく接客もできました。

2つ目は日本人オーナーさんのチーズケーキ専門店で、そこはネットで募集しているのを見つけて応募しました。常設のお店ですが、期間限定で微風Breezeに出店するということで、そこで2か月くらいチーズケーキの販売をしていました。

3つ目は、1日単発で大学の授業に先生の卵が20~30人くらい来ることがあり、その方たちが順番に授業をするのを生徒役で受けるというものでした。それは3時間受けるだけで1000元もらえました。」

――そのお仕事はどこで見つけられたんですか?

ま波さん:「それは台湾大学が主催するもので、先生から教えてもらいました。たまたまそこに来ていた先生の一人は私の友達だったという、なんか世界って本当に狭いなって思いました(笑)4つ目はCMに使う声を録音するという不思議なアルバイトです。日本人なまりの中国語の声が必要だったそうで、友達から誘ってもらいました。ワンフレーズを録音するだけで500元もらえました。」

――不思議な求人がありますね。

ま波さん:「そうですよね、不思議な求人ばっかり(笑)」

――台湾にワーホリで来て、仕事をするってすごいことです

ま波さん:「せっかくワーホリビザで来たのでやりたいなっていうのはあって。ただやってみて思ったのは中国語をメインで使う仕事はやりたくないなと。台湾で日本人として働く分には日本人ということがメリットになることもあるけど、日本で中国語を使った仕事となると、流ちょうでなければ伝達するだけで時間がかかったり、思うように伝えられないと仕事に支障が出たりと不利になってしまうこともあるなと。中国語を使った仕事も薄っすら考えてはいたんですけど、それは違うなと自分の中でハッキリしましたね。」

台湾ワーホリから帰国後のお仕事

――ワーホリで中国語を勉強された経験は、今の出版社でのお仕事に活かされてますか?

ま波さん:「基本的には台湾ワーホリの経験が活かせることはほとんどないですね。しいて言うなら、台湾に関する書物も扱っているので、繁体字が出てくるものがあって。それをなんて読むかわからなくてみんなが苦戦しているところを、すぐに調べられたりというのはありますね。」