菱角(リンジャオ)は外せない台湾グルメ。見た目からは想像できない食べ方

台湾で見かける菱角って知っていますか?

真っ黒でコウモリみたいで、食欲はそそらないけど気になる方は多いです。

実は菱角が見た目からは想像もつかないのですが、台湾ではデザートとして食べたり、炒め物にして食べたりと、色々な使われ方をしています。

菱角とはどのような食べ物か

菱角(リンジャオ)

菱角(リンジャオ)は、台湾の夜市や果物屋さんで見かける食べ物です。

台北で見かけることは少なく、台中や高雄など台湾中南部でよく見かけますよ。

日本語では菱の実と呼ばれています。

今でこそなじみがない菱角ですが、少し前までは日本全国の湖などでよくみられる植物だったんです。

現在は、佐賀県や福岡県など一部地域で栽培されています。

日本でなかなか見かけなくなり、台湾ではじめて菱角(リンジャオ)を知り、どんな味がするんだろうと興味を持たれた方も少なくありません。

菱角(リンジャオ)は水中の落花生という異名があることから分かるように、水中で生育する植物。

水面に浮かぶ葉っぱが菱形に見えることから、菱角と呼ばれるようになりました。

コウモリのような形をした黒く硬い殻とは対照的に、なかの実は白い色をしています。

旬の時期は9月~11月ごろで、秋から冬にかけて台湾の屋台や市場で販売されます。

菱角の食べ方

菱角(リンジャオ)

菱角は生で食べることができません。

一番シンプルなのは、菱角を洗って殻ごと鍋に入れて茹でて食べる食べ方。

なにもつけずにそのまま食べてもいいですし、塩などをお好みで振りかけて食べてもいいですね。

リンジャオに食感や味がいちばん近いのは栗です。

栗とジャガイモが合わさったようなホクホク感と、ねっとりとした食感が味わえます。

甘さは栗に比べると物足りないですが、ある程度甘みもあるのでデザートにもぴったりです。

わたしも実際にリンジャオを食べてみたのですが、良くも悪くも印象に残りませんでした。

しばらく食べていないと、「あれ?リンジャオってどういう味だったかな?」と忘れてしまうくらいです。

はじめて菱角を食べるならそのまま素材の味を楽しむのもいいですが、2回目以降は他の食材と一緒に料理をしたほうが菱角を活かせると思います。

菱角を使った代表的な料理には、菱角の炒め物や菱角のスープ、菱角酥と呼ばれるご当地グルメがあります。

菱角酥は菱角酥を揚げたもので、北海道名物の揚げ芋とよく似ている料理。

台湾の豐原廟東夜市の名物グルメで、外はサクサク、中はホクホクで、とてもジューシーです。

菱角を食べた人が一度はすること

菱角(リンジャオ)

菱角(リンジャオ)を食べた人が一度はすること、それは菱角の殻を口元にあてて髭を作って写真を撮ることです。

はじめてリンジャオを食べた人で、これをやらない人はいないでしょう。

プリングルズのキャラクター、ひげがトレードマークのMr. Pになりきることができますよ。

食べて美味しく、要らなくなった殻も有効活用できる食べ物はなかなかないです。

台北の夜市でもふかした菱角が売っているときもあるので、みかけたらぜひ食べてみてください。