台湾名物の臭豆腐はどのくらい臭い?強烈なにおいでも美味しい理由

臭豆腐は台湾名物として知られていますが、日本人にとっては臭すぎるというイメージがついているようです。

「臭豆腐は食べ物ではない」という意見もあります。

しかし、台湾に住んでいた私としては臭豆腐は台湾でいちばんおすすめできる料理です。

臭豆腐とは

臭豆腐とは、植物由来の発酵液に豆腐を漬けた料理のことです

納豆やヨーグルト、ぬか漬けなどと同じ、発酵食品になります。

臭豆腐をはじめとした発酵食品は、独特の臭いがするため苦手な人が多いです。

日本でも納豆が好きな人と嫌いな人がいるように、台湾人にも臭豆腐が好きな人と嫌いな人がいます

ちなみに、友人の台湾人で積極的に臭豆腐を食べる人はほとんどいません。

というよりも、どちらかというと嫌いな人が多い印象があります。

臭豆腐は中国湖南省が発祥とみられていますが、現在では台湾料理として広く知られています。

台湾にある夜市では臭豆腐を扱うお店も多く、夜市から放たれる臭豆腐のにおいが嫌いという日本人観光客も多いです。

なかには「ドブのような臭いだ。臭いが強烈なので夜市には行きたくない」と言った声も聞かれています。

実際に台湾旅行に来て、においが衝撃的で台湾をあまり好きになれなかったという方もいました。

臭豆腐はその強烈な臭いからユーチューバーの企画でも度々使われています。

日本の有名ユーチューバー、ヒカキンさんの動画にも出ていますね。

フィッシャーズは実際に台湾に来て、臭豆腐を食べていました。

臭豆腐は強烈な臭いのものもありますが、実際に夜市で見かける臭豆腐はそれほど臭くありません。

一般的な臭豆腐の見た目は普通のゆでた豆腐や揚げ豆腐と変わりなく、YouTubeの企画で出ているような変色しているものはほぼないです。

臭豆腐のにおいで電車が止まった

2016年2月7日には、JR関西線の車内で臭豆腐が原因と思われる異臭騒ぎがありました。

乗客から「社内からアンモニア臭がする」という趣旨の通報があり、JR弥富駅で乗客全員を降車させたそうです。

防護服に身を包んだ消防隊員が車内に入り確認すると、ごみ箱から臭豆腐が発見されたとのこと。

列車内の床や座席にも臭豆腐の汁がこぼれており、かなりの異臭が放たれていたようです。

臭豆腐による異臭のために約1時間45分電車が止まり、約4750人に影響がでました

臭豆腐が放つ臭いが、相当強烈であることがわかる事例です。

腐敗臭がする臭豆腐のことを、日本人の多くが食べ物ではないと思っていても不思議ではありません。

臭豆腐は実際に食べてみるとそこまで臭くない

臭豆腐は実際に食べてみるとわかるのですが、そんなに臭くはありません。

臭豆腐を販売しているお店からはもちろん強烈な臭いがするのですが、口に入れてしまえば大丈夫です。

この現象は、南国フルーツのドリアンを想像するとわかりやすいかもしれません。

ドリアンは食べる前は相当きつい臭いがしますが、実際に食べてみるとおいしいです。

濃厚でクリーミーですよね。

臭豆腐も食べる前の臭いは強烈ですが、実際に食べてみると臭いはあまり気になりません。

臭豆腐には揚げたものと揚げてないものがあり、揚げた臭豆腐のほうが臭いは少ないです。

揚げていない臭豆腐は衣がない分、しっかりと中まで味が染みています。

台湾の夜市で臭豆腐を購入すると、必ず取っていいほど酸菜(白菜の漬物)がついています。

酸菜と臭豆腐を合わせて食べることで、臭みを軽減できるんです。

また臭いを抑えたかったら、鼻をつまみながら食べれば臭いを軽減できます。

なんでそこまでして臭豆腐を食べるのか」と言われそうですが笑

実際台湾旅行のときに、罰ゲームがわりに臭豆腐を食べる人もいます。

口に入れるまでには相当な勇気が必要でしょう。

実際に食べてみると以外と大丈夫かも。」という場合もあるのでぜひトライしてみてください。

臭豆腐専門店がたくさんある台湾の深坑老街

台湾には、臭豆腐を提供するお店が集まった老街があります。

老街の名前は、深坑老街です。

深坑老街は、臭豆腐好きな方なら必ず訪れたい「臭豆腐の聖地」になります。

台北市内からバスでアクセスできる老街ですが、バス停を降りた瞬間からすでに臭豆腐の臭いがします。

臭豆腐好きな方にとっても嫌いな方にとっても、たまらない場所です。

臭豆腐専門店がたくさん集まる街だけあって、臭豆腐の味は一級品。

臭みがほとんどない臭豆腐もあるので、臭豆腐嫌いな方でもイメージが変わると思います。

臭豆腐を中心に豆腐アイスやソフトクリームなど、お豆腐を使ったグルメもたくさんあります。

お豆腐が好きな人にとってはたまりませんが、豆腐嫌いの人にとってはきついでしょう。

臭豆腐ファン必見のお店【大林火車站前臭豆腐】

大林火車站前臭豆腐は、各種メディアでも取り上げられたことがある臭豆腐のお店です。

台湾で人気の旅行番組「食尚玩家Super Taste」でも紹介されていました。

グーグルでも多数のレビューを獲得しており、高い評価を得ています。

台北から約3時間で行ける嘉義にあるので、嘉義旅行を計画中の方はぜひ行ってみてください。

実際に大林火車站前臭豆腐の臭豆腐を食べた方から、感想を頂きました。

「味は臭豆腐の概念を覆すくらい嫌な臭みがなく(初めて食べた臭豆腐がこれだったら間違いなく臭豆腐を好きになるはず)、豆腐そのものの味はもちろん、皮のパリパリ加減と、中からじゅわっと溢れる秘伝の甘いタレ、サイドのキャベツの酸味も絶妙で、臭豆腐嫌いな人や日本人の口にも合うはずです! 辛いのが好きな方は無料のトッピングでぜひ小魚辣椒を!」

日本人でも食べれそうな臭いが抑えられたもの臭豆腐は、もう揚げ豆腐といってもいいくらいの味わいです。

臭豆腐=強烈な臭いというイメージがついていますが、意外と美味しく食べられるものも多いんです。

臭豆腐ラーメンは絶品?

臭豆腐ラーメン

臭豆腐好きな方に食べていただきたいのが、臭豆腐ラーメンです。

臭豆腐ラーメンはカップラーメンとして、台湾のコンビニでも販売されています。

聞いたことがない方が多いですが、そこまでマイナーの食べ物でもありません。

実際に臭豆腐ラーメンを提供するお店に行って、味を確認してみました。

臭豆腐と豆味噌、パクチー、白菜、細麺が入っています。

日本のラーメンと比べて味が薄いのが難点ですが、臭みもそれほど気になるほどではなく美味しかったです。