2月末から3月にかけての春休みシーズンに、台湾旅行を計画されている方も多いと思います。
コロナウイルスは台湾で流行っているの?
台湾旅行ツアーや航空券、ホテルを予約済みなんだけど、キャンセルしたほうがいいの?
と思っておられる方に、台湾在住のわたしが台湾のコロナウイルスの現状をお伝えします。
※新情報があり次第、情報を追加していくので、台湾旅行前に当ページをご確認いただけると幸いです。
エポスカードは台湾に日本語対応窓口がある数少ないカード。病院の予約、通訳の手配も簡単です。けがや病気の時に使える補償額も270万円あります。年会費無料で即日発行もできるので、台湾旅行前に作っておくと安心です。
日本より感染者数は少ない
2020年2月10日現在、台湾で新型コロナウイルスの感染者数は18人。
それに対して日本の感染者数は161人です。
感染者数だけでいえば、台湾の32倍の方が日本で新型肺炎にかかっている計算になります。
ただし、台湾と日本は国土面積が異なるため、単純に台湾の方が安全ということにはなりません。
今後感染者数は増えていくことが予想されるので、動向を見守るしかないと思います。
台湾政府が行っている新型ウイルス対策
台湾では2003年にSARS(新型肺炎)の流行によって、346人の感染者と73人の死者が出るなど、大きな被害を被りました。
その時の経験から、今回の新型肺炎(コロナウイルス)を防ぐために徹底した対策が行われています。
台湾の国家発展委員会の見解によると、SARSの時と比べて台湾国内の内需に与える経済的な影響は少ないといわれています。
中国に住む中国人の入国を禁止
2020年2月6日より、中国に住む中国人の台湾への入国を禁止しました。そのため、2月6日以降に台湾に来る中国人旅行客は現状いません。
ただし、中国に住む中国人の入国を禁止したというところがみそで、中国に滞在していた外国人や、台湾人は条件付きで台湾に来ることができる場合もあります。
わたしの友人で中国に帰省(旧正月休み)されていた方が、昨日台湾に戻ってきたのですが、14日間の在宅検疫(自宅待機)処置になりました。
台湾はかなり徹底したコロナウイルス対策をしてます。#台湾 #台湾旅行 #コロナ #コロナウイルス #武漢肺炎 #キャンセル
— 台湾観光ドットコム (@TaiwanKanko99) February 9, 2020
先日上記のtweetしましたが、旧正月休みを利用して中国に帰省していた台湾人の方は、14日間の在宅検疫(自宅待機)を条件に台湾に帰国できています。
また中国、香港、マカオに14日以内に滞在していた外国人の内、台湾の居留証を所持している人も入国が可能です。
中国からくる人すべてを止めているわけではありませんが、14日間の外出禁止などの対策で感染拡大を防いでいます。
マスク着用、アルコール消毒の呼びかけ
台湾では、マスクの着用やアルコール消毒が徹底して行われています。
台北MRT(地下鉄)のマスク着用率は9割程度です。自分が予防するという意味だけでなく、ウイルスを広げないために着用されている方も多いです。
すべてではありませんが、マスクなしで入店することができないお店やアルコール消毒(手)をしないと入れないお店もあります。(スポーツショップ、コーヒー店など)
なかには入店前に熱を測る(おでこで計測)施設も出てきています。
マスクの販売を政府が一括管理

高額での転売を防ぎ、必要な人にマスクがいきわたるように台湾で製造されるマスクはすべて政府が買い上げ、マスクの値段は2枚で10元(約36円)に統一されています。
指定薬局で、台湾の国民健康保険証や居留証を提示しないと購入ができません。
しかし、1週間に1人当たり2枚までしか購入ができないので、マスクなしでの生活を余儀なくされている人もいます。
日本人観光客はマスクを買えない
台湾のマスク販売は政府によって管理されているので、日本人観光客は台湾でマスクを買うことはできません。そのため台湾旅行をするときには、マスクを持参する必要があります。
また、アルコール消毒(一部)の販売も政府により管理されているため、必要な方は日本からご持参ください。
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学校の始業日を延期
台湾の学校(高校以下)は、旧正月(2020年は1月25日)の前後約3週間がお休み(日本でいう冬休み)です。
今年は2月11日までがお休みの予定だったのですが、2月24日までの休みに変更されました。
集団感染のリスクを抑える目的があるようです。
休みが増えて学生たちはうれしいだろうなと思っていたのですが、延期された分は夏休みが短縮されるとのこと。
海外クルーズ船の寄港を禁止

2020年2月撮影
台湾は日本と同じく、周りをぐるりと海に囲まれた島国です。
そのため、たくさんのクルーズ船の往来があります。
なかでも有名なのが基隆港。
その基隆港に停泊していたダイアモンドプリンス号の乗客から、コロナウイルス感染者が続出しました。
それもあり、2月6日に台湾政府は海外クルーズ船の寄港の禁止決定に踏み切りました。
ただし、基隆港を母港とする客船「 スーパースター・アクエリアス 」は、乗客の大半が台湾人を占めること、検査対象者全員がコロナウイルス陰性と判断されたことから、2月10日に寄港が認められました。
コロナウイルス感染者が行った可能性がある観光地

2020年2月撮影
日本でも大きな話題となっているダイヤモンドプリンス号乗船者の集団感染ですが、台湾でも大きなニュースとして取り上げられました。
ダイアモンドプリンス号の乗客が、台湾の基隆に停泊していたとき(2020年1月31日)に、台湾市内の主要観光地を観光していたんです。
2月7日に台湾政府の方から、1月31日(AM6時~PM5時30分)に乗客が立ち寄ったとされる場所一覧が緊急メールで送られました。
基隆はもちろん、台湾の主要観光地である九份、台北101、西門などに乗客が立ち寄っているため、該当する日時にそれらの場所に行った方は肺炎に伴う症状が出ていないかチェックし、症状がある場合感染症指揮センター(1922)に連絡するようにとのこと。
問題発覚後、基隆の夜市や九份などで消毒が実施されています。
台湾旅行は大丈夫なのか
結局、台湾旅行は大丈夫なのかが気になるところだと思います。
しかし、こればかりは大丈夫とも大丈夫でないとも言い切れません。
客観的な事実として、2月10日現在もたくさんの日本人観光客を見かけますし、わたしを含め、2万人近くの在住者も台湾で生活しています。わたし自身マスクをして地下鉄にも乗りますし、観光地にも行くことも多いです。
台湾は日本からの旅行客を禁止していないので、台湾に行くことは可能です。
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その反面、コロナウイルスが怖くて台湾旅行をキャンセルされた方もおられます。確かに、感染するリスクはゼロではありません。今後、台湾内でコロナウイルスが拡大しないとも言い切れません。
最終的には個人の判断になります。
わたしが台湾旅行を計画している側だったら、無料でキャンセルできるんだったらキャンセルし、キャンセルしてもお金が戻ってこないなら、台湾旅行を決行します。
もし台湾にこられるなら、海外旅行保険に入っておいた方が安心だと思います。
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台湾の観光地の現状
夜市はあまり衛生状態がいいといえないので、コロナウィルス情報が出て以来利用していないですが、西門や台北101など観光地を最近(2月)訪れる機会があったので現状をお伝えします。
台北101

台北101は人が少ない印象がありました。体感としては、1月に行ったときの8割程度の人手。
いつも混んでいて1時間待ちの鼎泰豊(ディンタイフォン)が、お昼時(12時頃)で10分待ち。中国人団体客がいないことが大きく影響しているかもしれません。
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迪化街(ディーファージエ)

こちらは意外にもいつもとあまり変わらない印象を受けました。
1月に行ったときも2月に行ったときも平日のお昼頃のなので、そもそも人が少ないのもありますが、日本人観光客も10人程度見かけました。
上記の写真だと人が少なめに見えますが、平日の3時くらいはだいたいこんな感じです。
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永康街

永康街は台湾のグルメの街として知られている場所。大きな大学が近くにあるため、台湾人の学生も多く利用する場所です。
ここはいつもの半分ぐらいの人手でした。
本当に閑散としていてここが観光地なのかというくらい。
理由としては大学が休みに入っていること、旅行客の減少が考えられます。それを差し引いても少ないなといった印象です。
こちらにいた方の8割程度は日本人でした。ここは日本かと思うくらい日本語での会話が多かったです。
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西門

台湾の原宿といわれる西門は、いつもより少し人が少ないかなという印象を受けましたが、そこまで減っているわけではない感じです。
今は旧正月締めくくりのイベントである、ランタンフェスティバルを開催されているのでそれなりに人手があります。
台北の観光地のなかでは観光客が多い方なので、感染を気にされる方はあまり立ち寄らないほうがいいかもしれません。
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2020年2月現在、日本人観光客はいる
台北近郊の観光地に行ってみて思ったことですが、日本人観光客は結構います。2月以降に訪れた台湾の主要な観光地すべてに日本人観光客がいました。
LCCで航空券をとったからキャンセルができなくて、もったいないからきている人、台湾はいろいろ対策しているから大丈夫だと思っている人もいるのかなと想像しました。
台湾は都心を離れると自然が広がっており、魅力的な観光地もたくさんあります。少し足を延ばして人ゴミを避けるのもいいかもしれません。
【追記】台湾入国時に健康聲明卡の記入が必須に
2020年2月から、台湾に入国するときは健康聲明卡(健康調査票)の記入が必要になりました。
これまでも記入が必要だった台湾入国カードに合わせて、健康聲明卡も入国時に提出が必要なのでお気をつけください。
健康聲明卡は日本語のフォーマットがないようなので、内容を翻訳し記入方法を解説する記事を作成しました。
旅行前にご確認ください。
こんにちは!台湾在住で頻繁に日本と台湾を行き来している、テツです。2020年1月に発生した武漢肺炎の影響により、入国審査カードとは別に健康聲明卡(健康調査票)の記入が必要になりました。虚偽の申告をすると最大15万元(55万円[…]
台湾で病気になったときの備えができていますか?
台湾旅行は2020年2月23日現在禁止されていません。
台湾旅行をキャンセルをしている人も多いですが、実際に台湾にこられる方も多くお見掛けします。
ただ、心配なことが1点あります。
それは、病気になったときの備えができているか
です。
コロナウィルスが拡大している今、海外旅行保険に加入せずに台湾旅行をするのはリスクがあります。
有料の海外旅行保険に入ってもいいですし、海外旅行保険付きのクレジットカードを持参するのもおすすめです。
いざというときの対策をしたうえで、台湾旅行を楽しまれることをおすすめします。
台湾旅行中に病気になったり、事故にあったりする可能性もあります。2020年2月現在、コロナウィルスの感染が台湾でも発生しており、感染のリスクが高まっているという事実もあります。海外旅行保険付きのクレジットカードがあれば、台湾の[…]
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