台湾地下鉄(MRT)の乗り方。知らなかったでは済まない乗車ルール

台湾地下鉄(MRT)は首都台北だけではなく、台中や高雄などの地方都市にもある公共交通機関です。

MRTは地下鉄ですが地上を走る区間も多く、捷運や台北メトロの愛称で知られています。

MRTの乗り方や料金、知らなかったでは済まないルールをご紹介します。

台湾地下鉄(MRT・捷運)の基本情報

台北メトロ

台湾地下鉄(MRT・捷運)は都心部では主に地下を走っていますが、郊外では地上を走ることもある公共交通機関です。

台湾にあるMRTは主に4路線になります。

・台北MRT

・桃園MRT

・台中MRT

・高雄MRT

台北MRT

台湾のMRT

台北MRTは、台湾の首都台北を縦断する6つの路線(文湖線、淡水信義線、松山新店線、中和新蘆線、板南線、環状線)があります。

文湖線の沿線には、南港展覧館、松山国際空港、臨江街夜市、台北市立動物園、猫空などの観光スポットがあります。台北市立動物園は、アジア最大規模の動物園でパンダがいます。猫空はロープウェイが人気で、山頂にあるお茶屋さんでは台湾茶を楽しむことができます。

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猫空ロープウェイの改札

淡水信義線の沿線には、淡水、北投温泉、士林夜市、圓山大飯店、永康街、台北101、象山などがあります。淡水は台湾ベニスとして知られる観光地で、夕日がとても綺麗です。北投温泉は、フィッシャーズメンバーも訪れた人気の温泉街。台湾最大の士林夜市、台北101なども沿線上にあります。

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象山からの景色

松山新店線は饒河街夜市がある松山と、碧潭という景勝地がある新店を結ぶ路線です。沿線には台湾最大の問屋街として知られる迪化街、台湾の原宿として知られる西門、中正記念堂などがあります。

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桃園MRT

桃園国際空港の地下鉄

台湾最大の国際空港と知られる、桃園国際空港と台北駅を最短39分で結ぶ路線です。

沿線には三井アウトレットパーク台湾林口店、人気の台湾チア、リンシャンが在籍する楽天モンキーズの本拠地球場などの観光スポットがあります。

桃園国際空港を利用される方は、最初に目にする台湾のMRTです。

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台中MRT

台中MRTは、2021年4月に開通したばかりの新しい路線です。

開通当初台湾旅行ができなかったことから、ほとんど外国人観光客は利用されていません。

2023年現在はグリーンラインのみの営業となっており、沿線上にある観光地は台中国家歌劇院ぐらいでした。

台中MRT文心崇徳駅から、台湾チアのチュンチュンが所属する台中国際野球場までは約3.5㌔です。

バスかタクシーに乗り換えてアクセスするのをおすすめします。

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高雄MRT

高雄のMRT

台湾南部の都市、高雄にもMRTがあります。

高雄市内の観光スポットをほぼ網羅しており、高雄旅行には欠かせない公共交通機関です。

沿線上にある観光スポットには、六合夜市、美麗島駅、駁二芸術特区、愛河、高雄85ビルなどがあります。

朝6時から夜24時ぐらいまで運行しており、乗りこなせば高雄旅行を効率よく楽しめます。

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台湾地下鉄(MRT)の利用ルール

台湾MRT

台湾の地下鉄(MRT・捷運)では、タバコ並びに飲食が禁止されています。

MRTの駅(黄色いライン内側)並びに車内で飲食をすると、最高7500元の罰金対象です。

日本円に換算すると、3万円くらいの罰金額になっています。

上記の写真のとおり、黄色いラインは改札手前にあることが多いので、改札を入ったら飲食ができないと頭に入れておくとわかりやすいです。

台湾MRT

水やジュースなどの飲料、ガムや飴などの嗜好品も禁止です。

うっかり食べてしまっても言い訳ができませんので、注意が必要になります。

逆に日本の地下鉄ではタブーとされていることで、台湾の地下鉄で問題ないのは電話です。

台湾の地下鉄では電話をしても問題ないとされており、普通に電話で話している人をよく見かけます。

そのほかのルールとしては、おおむね日本の地下鉄と同じです。

台湾地下鉄(MRT)のチケット購入・乗車方法

台湾MRT

台湾地下鉄(MRT・捷運)のチケット購入方法についてご紹介します。

台湾MRTは、ICカードまたはトークン(乗車券)で乗車可能です。

トークン(乗車券)は紙ではなく、コイン型をしておりICチップが内蔵されています。

台湾で使えるICカードのひとつ、悠遊カードは日本でも購入できますし、台湾MRTの駅窓口や券売機でも購入できます。

2022年11月7日からは、台湾だけでなく沖縄でも使えるようになりました。

悠遊カードはトークン(乗車券)よりも料金が割引になることから、持っておいて損はありません。

台湾MRT

悠遊カードのチャージは、駅券売機、コンビニ等でおこなえます。

台湾のMRT券売機は日本語に対応しているので、中国語や英語ができなくても問題ありません。

写真右側にあるICカードチャージ台にICカードを載せ、タッチパネルからチャージを選択してお金を入れます。

トークン(乗車券)も同じ券売機で購入でき、タッチパネル画面右下を選択します。

台湾MRT

MRTの乗車方法はICカード、トークン(乗車券)ともに、改札機のセンサーにタッチします。

トークンもICチップが内蔵しているので、ICカードと同じセンサーにタッチすれば問題ありません。

MRT駅から外に出るときは、ICカードとトークン(乗車券)で異なるので注意が必要です。

ICカードは同じようにセンサーにタッチすれば外に出られますが、トークン(乗車券)は「直接投入」とかかれたところに入れる必要があります。

トークン(乗車券)を持ったまま外には出ることができません。

トークン(乗車券)の利用方法は複雑ですし、今では観光客含めてICカードが一般的となっています。

台湾に行かれる際は、便利で割引もある悠遊カードをゲットしてみてください。

悠遊カードはMRTだけでなく、バスや電車、対応している店舗での支払いにも使えます。

最近では企業とコラボした悠遊カードが人気で、日本でもかなり話題になっています。

キーホルダーにしか見えないですが、ICカードとして使うことができ、MRTやバス、電車にも乗車可能です。