台湾の物価を様々な角度から比較してみた。1万円で何ができる?

台湾は経済発展に伴い、物価が年々上昇しています。

物価上昇に加え円安もあり、かつてのような格安旅行はできなくなりました。

2024年3月現在、台湾の物価は日本と比較しても安くありません。

台湾の物価を知って現地で使う予算を決める

台湾の観光地

台湾の物価を知れば、台湾旅行にいくら必要かが分かりやすいです。

最初に台湾旅行に必要な金額をお伝えします。

台湾旅行に必要な金額は1日当たり10,000円です。

2024年現在、10,000円を両替して手に入る台湾ドルは2000元程度です。

1日2000元あれば、台湾観光を十分楽しめます。

ちなみに2019年ごろまでは10,000円を両替したら3000元程度でした。

1日あたり10,000円という予算には根拠があります。

実際に台湾で生活してきて、多くの観光地を回った結果導きだした答えです。

台湾の物価、食事、お土産代、観光地入場料などについて詳しく解説していきます。

あまり知られていないですが、台湾旅行時に両替用の日本円は不要です。

台湾で使用可能なクレジットカードがあれば、ATMで台湾ドルを引き出せます。

台湾で使える代表的なクレジットカードのひとつが、エポスカード

空港や駅にあるATMを利用すれば、3分で両替が完了します。

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六合夜市の屋台

外食の値段で物価が分かる

寧夏夜市

台湾では外食が一般的で、朝食、昼食、夕食、すべて外食の人が50%を超えているそうです。

台湾の家にはキッチンがないところも多く、屋台文化が発展しています。

朝ごはん屋さんで朝食を買って、職場や学校で食べるといった光景がよく見られています。

外食文化の台湾では、街を歩けば至るところに飲食店が見られます。

観光客向けのお店は値段が高い傾向にありますが、ローカルなお店はお手頃な価格です。

台湾の観光地にあるお店で、1日3食+屋台グルメや間食も楽しんだ場合の目安金額は5,000円ほど。

観光客向けのお店を中心に周るなら、5000円を目安にしてみてください。

朝食は1食500円

台湾料理を食べるひと

台湾のあさごはん屋さんで食べられる朝食は1食500円程度です。

定番は蛋餅(ダンピン)と豆漿(ドウジャン)。

蛋餅は卵焼きクレープで、豆漿は豆乳スープで朝食として食べられています。

加えて豆漿に油條(ユーティヤオ)という揚げパンをつけて食べることも多いです。

お店にもよりますが、定番朝食セットを頼むと500円程度になります。

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昼食と夕食は1食1,000~1,500円

台湾のサバヒー

台湾のフードコートで食事をする場合、1食当たり1,000~1,500円(昼食、夕食)が相場です。

日本のフードコートとほとんど同じと考えて問題ありません。

ローカルな食堂に行くともう少し値段を抑えることができます。

それでも3品ほど頼めば1,000円ぐらいにはなります。

レストランでランチやディナーを楽しむ場合は、日本と同じぐらいのお金が必要です。

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屋台グルメは500円

台湾夜市グルメ

もし夜市で屋台グルメを食べるなら、1食あたり500円程度が目安です。

例えば人気の夜市グルメ、エリンギ焼きは約450円で販売されています。

台湾の夜市は日本のお祭りとよく似ており、店舗を持たない移動式の出店が多く出店しています。

よく見ると下に滑車がついており、夜市が終わる時間(深夜1時くらい)に撤収します。

夜市にある店舗型のお店は、3、4品頼んで1,000円前後が相場。

観光客向けのお店等ではもう少し高いです。

夜市で食べ歩きをする場合は、2,000円ぐらいはみておくと良いでしょう。

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台湾スイーツ

台湾スイーツ

2020年までは、台湾スイーツを現地で食べた方が安いと言われていました。

2024年現在、現地の台湾スイーツの値段は日本と比較しても安くはありません。

日本の台湾スイーツのお店で食べる場合とほとんど変わらないお値段がします。

これは円安や物価上昇、さらには観光地価格といった複合的な要因があると思います。

たとえば台湾かき氷は、台湾の有名店で食べると日本円で1,000~2,000円程度します。

日本の台湾かき氷屋さんの値段とそこまで大きく変わりません。

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台湾ドリンク

台湾タピオカドリンク

日本で大流行中のタピオカは、実は台湾が発祥です。

街のあちこちにタピオカのお店があります。

日本でタピオカ1杯頼むと700円くらいしますが、台湾では120円程度で飲めてしまいます。

ただ2024年現在、観光地ではお値段高めのタピオカドリンクも増えてきています。

それでも1杯あたり300円くらいなので、日本に比べると安いです。

2024年に入ってからも、ドリンクに関してはまだまだお得感があると思います。

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ビックマック

台湾ビッグマック

「物価を知るには、その国のビッグマックの値段を知れ」という言葉があります。

ビッグマック指数と呼ばれる指標もあり、物価を手軽に知るためには欠かせません。

ビッグマックの値段はその国の物価を大きく表します。

2021年11月時点では、日本のビックマックは390円で台湾は72元(295円)でした

それから約2年が経過した2023年7月には日本のビッグマックが450円、台湾のビッグマックが75元(339円)となっています

台湾の方がビックマックの価格が約100円ほど安くなります。

ビックマック指数だけをみれば、台湾の方が日本よりも物価が安いことになりますね。

日本も台湾もビックマックの価格があがってきており、物価が上昇していることがうかがいしれます。

スーパーマーケットで物価を調査

台湾のスーパーマーケット

観光地にあるお店やビックマック指数だけを比べても、十分に台湾の物価を知ることができません。

物価を知りたい方におすすめなのは、スーパーマーケットで販売されているものの値段を比較することです。

スーパーマーケットは地元の方がメインで利用されるので、物価が反映されるといわれています。

台湾のスーパーでは、野菜や果物が日本より安く売られているものもあります。

特に南国ならではのフルーツ、マンゴーやドラゴンフルーツは日本に比べて大幅に安いです。

しかし、全体的な価格でいえばあまり日本と変わりません。

台湾の食料品は野菜、果物を除き、日本と同じくらいか高いくらいです。

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台湾のスーパー

交通機関の料金から台湾の物価を知る

タクシー

台湾のタクシー

台湾のタクシーの初乗り料金は、1.25㎞あたり80元(約300円)程度になります。

日本のタクシーの初乗りと比較して、距離当たりの料金は2分の1程度が相場。

古いブログでは初乗り70元と紹介されていることがありますが、初乗り料金は年々上昇中です。

台北、台中、高雄などの主要都市ごとに初乗り料金は異なりますのでご注意ください。

物価の上昇に伴っているのかタクシー料金は値上がり傾向にありますが、それでも日本に比べると安いです。

台湾留学をしている学生でもタクシーを気軽に利用できます。

台湾中部の台中でタクシーに1時間乗車(約50キロ)したときに料金は3000円程度でした。

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台湾のタクシー

バス

台湾バス

台湾のバスの初乗り料金は15元(約60円)になります。

日本のバスの初乗り料金は200円程度となっており、台湾のほうが安いことがわかります。

台湾も日本も地域によって金額は若干前後し、例えば台中の場合は10㎞までの乗車なら無料でバスに乗れます。

台湾はバス網が整備されており、バス無料化などを実現している都市もありました。

台北駅から九份まで1時間の道のりを行く、直通バスも料金は350円程度です。

しかも、リクライニング機能と充電用のコンセント付き。

台湾のバス料金は、日本のバス料金と比べて4分の1程度になります。

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地下鉄(MRT)

台湾MRT

台北中心部にくまなくめぐらされている地下鉄の初乗り料金は20元(約80円)です。

東京メトロの初乗り料金170円と比較すると、2分の1程度の値段になります。

日本の地下鉄の初乗り料金は200円程度に設定されているところが多いですから、台湾地下鉄の安さが際立ちます。

台湾の地下鉄を使えば、士林夜市、故宮博物館、淡水、西門、東門、龍山寺、台北101、台北動物園、猫空などにも簡単にアクセスできます。

地下鉄とバスをメインで使えば、1日の交通費は1,000円程度で済みます。

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電車(台湾鉄道)

台湾鉄道

台湾の地方都市やランタンあげで有名な十分に行くときには、電車(台湾鉄道)の利用が必要です。

台湾鉄道の初乗りは18元(60円)、小田急線の初乗り運賃130円と比較すると約2分の1です。

台北駅から電車で1時間程度のところにある十分には、68元(300円)で行けてしまいます。

近年の円安物価高でも日本に比べて割安と言えます。

節約旅行を楽しみたいなら台湾鉄道の利用が便利です。

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新幹線

台湾新幹線

台湾の新幹線は、はっきり言ってめちゃくちゃ安いです。

台湾の新幹線の初乗り料金は、なんと35元(約170円)。

台北から高雄まで約350キロの道のりを1445元(約7,000円)で移動できます。

同じくらいの距離で比較すると、東京から名古屋(同じく約350キロ)の料金は10,560円です。

使われている車両は日本製の車両(日本の新幹線と同じ)で、快適な鉄道旅を楽しめます。

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観光地の入場料

台北の街並み

観光地の入場料は日本と同じくらいです。

日本ではお金をとられることもある、神社やお寺などは基本的に入場料を取りません。

世界4大博物館のひとつである故宮博物院は、入場料が250元(約900円)

台湾のランドマーク、台北101ツインタワーの展望台入場は、600元(約2,100円)

アジア最大規模の大きさを誇る、台北市立動物園の入場料は60元(200円)になります。

行く観光地にもよりますが、観光施設入場料として1日2,000円程度が目安です。

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お土産

台湾お土産

空港や駅などのお土産屋さんで売っている商品の物価は、日本と同じくらいです。

日本の空港で買えるものと、台湾の空港で買えるもの価格にあまり違いはありません。

空港や駅のお店を利用していけないわけではないですが、少し高めの値段設定です。

夜市やスーパーで購入すれば、少し安く購入できます。

お土産は何を買うか人によって個人差が大きいですが、台湾の有名なパイナップルケーキを5箱程度購入すると想定すると、1,000~3,000円程度が目安。

上記の計算から、食費、デザート、ドリンク代、交通費、観光地の入場料、お土産代をいれても10,000円で十分遊べると結論付けています。

ホテル宿泊費

台湾のホテル

ホテルの宿泊にかかる費用は、日本の7掛けぐらいです。

ホテル予約サイトを利用すれば事前の支払いが可能なので、両替料金には参入していません。

台湾では5つ星ホテルでも、1人当たり7,000円程度で宿泊ができてしまいます。

このような違いが出ている理由の一つに、台湾のホテル事情があります。

日本ではホテル料金が1人ごとに請求されますが、台湾では部屋ごとの料金設定になっています。

そのため、ホテル宿泊にかかる費用はかなり安く済むのです。

複数人でホテルを利用する場合は、日本で同クラスのホテルの泊まる半額程度で宿泊できます。

ウーバーイーツ

台湾は、ウーバーイーツなどの宅配サービスが盛んです。

日本のウーバーイーツは配達料金が約300円ですが、台湾のウーバーイーツの配達料は約100円。

3分の1程度の配達料金で利用できます。

日本でダウンロードしたアプリは台湾でも使えます。

ホテルのロビーにも届けてくれるので観光客でも利用可能です。

台湾のテレビ局の報道によると、配達員として月に60万程度稼ぐ方もおられるそう。

賃貸料金

台湾のワンルームマンションは、5万円~7万円程度が相場です。

この数字は、東京近郊とあまり変わりません。

首都台北には古いワンルームマンションが多く、築数十年のアパートでも月5万円くらいします。

賃貸料金はほとんど変わらないと思っておいて良いでしょう。

時給があがり再開発も進む

2024年現在、台湾の最低賃金(時給)は183元です。

日本円で約870円です。※1台湾ドル4.75円換算

最低賃金は年々上がってきており、数年前は135元(470円)でした。

数年前は日本の最低賃金の大体半分くらいでしたが、同じくらいに上がってきています。

経済成長が著しい台湾では、物価の上昇とともに賃金の上昇も見込まれています。

2024年現在、台湾の物価はかなり日本の物価に近づいています。

熊本に進出した半導体企業のTSMC、シャープを買収した鴻海(ホンハイ)が有名です。

再開発も進んでおり、地下鉄の建設や高速鉄道(新幹線)の路線の拡充なども進んでいます。