今から約100年前に建造された台中彰化にある扇形車庫。
扇形車庫は保存状態がよく、現在も台湾鉄道車両の車庫として使われています。
台湾政府によって古跡指定されている、文化財でもあります。
台中彰化の扇形車庫は世界で唯一現役

2021年2月現在、日本に現存している扇形車庫は11か所。
そのすべてが役目を終えて、現在では使用されていません。
台湾の台中彰化にある扇形車庫は、2021年現在も使用されている現役の車庫。
台湾鉄道の車両が格納されています。
一日に数回ある転換格納作業もタイミングが良ければ見学可能。
日本では現役で稼働している扇形車庫を見れないので、台湾彰化の扇形車庫は鉄道ファンなら必ず訪れたい観光地となっています。
台北から扇型車庫への行き方
台湾旅行で扇形車庫を訪れたいと思っている方の多くが、台北からの行き方を知りたいと思っておられるはずです。
色々なブログやサイトを見ても、詳しい行き方は載っていません。
台北から台中彰化にある扇形車庫に行く方法は2つあります。
台湾新幹線と台湾鉄道を乗り継ぐ
台北から台中駅まで台湾新幹線を利用し、台中駅から台湾鉄道に乗り換えて彰化駅にアクセスする方法がいちばん早く到着できます。
土地勘がない場合、なるべく時間を短縮したい場合はこの方法が最善です。
台北から台中までは新幹線で40分程度、台中駅から彰化駅までは20分程度で行けます。
彰化駅からは徒歩10分ほどで扇形車庫に行けますよ。
台中と彰化間は平日昼間でも30分に1本程度の本数があり便利です。
台湾鉄道のみでアクセスする
台北から台湾鉄道に乗り、彰化駅にいく方法もあります。
この方法の利点は乗り換えをしなくて済むことです。
わたしも台北駅から彰化まで、台湾鉄道で行ったことがあります。
途中で乗り換える必要がなく、車窓を眺めながら駅弁を食べることが可能。
時間に余裕がある方におすすめのアクセス方法です。
その反面、台北から台中まで1時間30分かかります。
台中から彰化までは30分程度です。
新幹線利用に比べて倍近く時間がかかります。
扇形車庫は自由見学が可能

台湾の扇型車庫は現役で稼働していますが、見学が可能です。
見学可能時間は火曜日~金曜日の13:00~16:00、土日祝日の10:00~16:00。
月曜日は定休日のため、見学はできません。
※見学時間帯はイベント等によって変更になる場合があります。
扇型車庫見学時にはパスポート提示が必要

扇形車庫を見学するにはパスポートが必要です。
2020年11月現在、パスポートの定時、見学者の名前、携帯電話番号の記入が必要になります。
扇形車庫の入り口にある守衛にいき、書類に記入をしてからでないと中には入ることができないので注意が必要です。
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扇形車庫は1922年建造

扇形車庫の見どころは、日本統治時代だった1922年に建設された車庫がそのまま現存していること。
約100年前に作られた車庫が改修、補修されながら現在も使われているのを見るのは感慨深いです。
きかんしゃトーマスに出てくる車庫にもよく似ていて、インスタ映えする写真を撮れることから鉄道ファン以外にも人気があります。
ターンテーブル(転車台)
ターンテーブル ターンテーブル
彰化の扇形車庫では、毎日車両の格納、出庫作業が行われています。
終電を迎えた電車が格納され、次の日の始発時間に出庫します。
その際に通るのが、ターンテーブル(転車台)です。
ターンテーブル上に車両が乗ったら、ターンテーブルを動かします。
そして、空いている車庫に格納されていきます。
ターンテーブルが稼働している様子は中々見ることができません。
基本的に多くの車両が移動をする朝方、夜には見学ができないためです。
扇形車庫にはSL車両が格納されている

台中彰化の扇形車庫には、CK124型のSL車両(1936年製)も格納されています。
SL車両は、鉄道関連のイベントで実際に運転されることもあります。
貴重なSL車両が車庫に入っているのを見ることができるのは、台中彰化の扇形車庫だけです。
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