菁桐駅は平溪線の駅で、ランタンで有名な十分からも近い場所にあります。
菁桐の読み方はジントンです。
日本統治時代は炭鉱の町として栄え、採掘された鉱物を鉄道で運んでいました。
菁桐駅の行き方

台北駅から菁桐駅までは台湾鉄道でアクセスします。
台北駅から瑞芳駅まで移動し、瑞芳駅からは平溪線というローカル鉄道に乗り換えます。
台北駅から瑞芳駅まで台湾鉄道で約50分、瑞芳駅から菁桐駅までは約40分です。
MRT木柵駅から795番バスで行くこともできます。
平溪線は日本統治時代の1921年に開通した路線で、鉱山から石炭を運ぶために造られました。
菁桐駅が開通したのは1929年とのこと。
駅舎は日本式木造建築で、屋根瓦は当時のものがそのまま残されています。
菁桐駅は平溪線の終点で、駅前には約200mの老街が広がっていました。
まずは菁桐老街を散策するのが良いでしょう。
十分駅や平溪駅に比べるとお店は少なく、こじんまりとした印象です。
当時の日本を思い出させるような建物が立ち並び、どこか懐かしさを感じさせます。
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菁桐老街

大正、昭和時代にタイムスリップしたかのような感覚です。
実は菁桐駅周辺は、台湾映画「台北に舞う雪」のロケ地になっています。
台北では陽明山を除いてほとんど雪が降りません。
映画の内容が気になる方は、是非チェックしてみてください。
菁桐ではランタン飛ばしもできますが、大切な人への思いを竹筒に書く「許願筒」が人気。

駅前のお店で購入できる竹筒に好きな人への思いを書き、吊り橋などに吊るします。
菁桐駅周辺には許願筒をかけられる場所がたくさんあり、わたしが最初に見たときは「これは何だろう」と疑問に思いました。
許願筒を書く習慣が始まったのは、1900年代に菁桐駅の鉄道員がアイスキャンデー屋の娘に自分の思いを竹筒に書いて伝えたことがきっかけだとか。
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菁桐煤鉱紀念公園

菁桐駅はいい感じのさびれ具合で、趣のある写真を撮ることができます。
駅のホームは1か所のみで、反対側には旧炭鉱施設を使ったカフェがありました。
目と鼻の先にカフェがあるものの、反対側に渡るには遠回りをしないといけません。
平溪線は1時間に1本しか来ないので、滞在目安時間を1時間に設定している人が多いです。
1時間でも観光できますが、ホーム反対側にも行く場合は2時間見ておいた方が良いでしょう。

反対側にはカフェ以外に、日本統治時代の炭鉱跡『菁桐煤鉱紀念公園』があります。
現在炭鉱入り口はふさがれていますが、炭鉱の外側にある作業場は見学が可能です。
いくつか展示もあり、楽しんでみることができました。
薄暗い作業場のなかで、急に作業員に扮したマネキンが出てきたときには冷や汗かきました。
昼間だったのでまだ良かったですが、夕暮れ時だと相当怖いと思います。
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菁桐と合わせていける観光スポット

菁桐駅周辺は観光スポットが少なく、ローカルな雰囲気を味わえる場所です。
平溪線は約1時間に1本の運行間隔なので滞在時間は1時間がおすすめ。
菁桐駅を観光したら平溪駅まで戻って平溪周辺を観光しましょう。
その後十分駅周辺を2時間ほど観光し、瑞芳駅まで戻りバスに乗って九份に行くのがおすすめです。

時間的に余裕があれば、猫がたくさんいる猫村にも足を運んでみましょう。
台湾鉄道の始発で行けばすべて観光できます。
ゆったり観光したいなら九份、十分+1駅ぐらいがちょうどよいです。
夕暮れ時には九份につくことができます。
九份には17時くらい到着するように調整してみてください。
日程の関係で九份にしか行けない場合、直通バスの利用が便利です。
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