平渓はランタンが有名な台湾の秘境。地元の人しか知らない隠れた観光地

平渓で有名なのは、平渓天燈節と呼ばれるランタンフェスティバルです。

旧正月に一斉にランタンを飛ばす光景を見るため、世界各地から観光客が押し寄せていました。

実はランタン以外にも、有名な秘境スポットがあります。

平渓駅で台湾鉄道の写真を撮ろう

平渓駅前を走る鉄道

十分、平渓、菁桐を結ぶ台湾鉄道平渓線は、鉄道ファンに人気のスポットです。

平渓駅周辺は電車が走る線路と歩行者を隔てる柵がなく、通過する電車の真横に立って写真が撮れます。

かなり距離が近いので、大迫力です。

電車が走っていない時間帯は、線路内に入ってランタンをあげている人もいます。

ランタン飛ばしをやっているお店の数は十分がいちばん多いですが、平渓にも数店舗あるんです。

平渓を走る列車

こちらは平渓駅から徒歩3分(約150m)のところにある、平渓橋から撮られた写真です。

鉄道写真家たちに人気の撮影スポットで、一瞬のタイミングでシャッターを切る必要があります。

動画を撮影して、あとからトリミングで写真にしてもいいかもです。

イベントがあるときは、SL(CK124蒸気機関車)が走ることもあります。

両サイドに柵がなく、指で触ったら落ちてしまいそうです。

プラレールのおもちゃで遊んでいたころを思い出すような光景が広がっています。

平渓老街の散策とランタン飛ばし

平渓周辺には、平渓老街とよばれる通りがあります。

お土産物屋さんや飲食店があり、休日になると人だかりができています。

規模はそれほど大きくはなく、同じ平渓線十分駅周辺の老街の半分くらいといったところでしょうか。

わたしが行ったときは客家花柄の布が通りに飾られており、とても綺麗でした。

平渓でランタンをあげる

平渓エリアでは年に1度、平渓天燈祭というランタンフェスティバルが開催されます。

旧正月15日の元宵節(げんしようせつ)前後に行われるイベントで、国内外から数万人が訪れる人気イベントです。

2022年2月12日(土)18:00~20:30、2月15日(火)18:00~20:30の2日間に渡って開催されました。

12日は平溪駅から徒歩10分(約800m)のところにある、平溪國中(平渓中学校)がメイン会場です。

15日は十分駅から徒歩20分(約1500m)のところにある、十分廣場がメイン会場でした。

毎年メインとなる会場は同じですが、イベント開催日は前後することがあります。

日本のツアー会社を通していくこともできますが、個人で行くことも可能です。

ランタン飛ばしに参加できるのはツアー、もしくは当日午前10時ごろに配布される整理券を持った人のみ。

毎年人気のため、午前中には無料整理券はなくなってしまうそうです。

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十分のランタン

平渓ランタンフェスティバル参加できなかったら

平渓にある孝子山

平渓はランタン飛ばし以外にも、有名なアクティビティーがあります。

孝子山でハイキングを楽しむのが、地元の登山好きな方に人気があります。

わたしも登山が好きなので、実際に行ってみました。

孝子山の登山道入り口は、平渓駅から180m、徒歩3分くらいのところにあります。

そこから山頂までは約30分ほどです。

本格的な登山装備が必要ではなく、小さな子供やラフな服装で登っている女性もいました。

平渓にある孝子山

岩にかけられた梯子をほぼ垂直に登っていくような道もあり、足がすくんでしまいそうです。

天気が良ければ、孝子山からランタンが飛んでいく様子を見ることができます。

平渓で飛ばされているものだけでなく、十分から飛ばされているランタンも観察可能です。

当日の風向きによっても違いますが、孝子山に向かって飛んでくるものもあります。

ランタン飛ばしで出るゴミは、近隣住民が回収しているそうです。

孝子山の隣には、普陀山と慈母峰があります。

それぞれ30分ほどで登れる低山ですが、三連峰として知られています。

ちなみに孝子山が標高360m、普陀山が450m、慈母峰が410mです。

登山道入り口が標高約200mなので、高低差は最高250mぐらいになります。

登山道の造りはどの山も同じで、岩に杭が打ち込まれロープが通されていました。

ロープをしっかり持ちながら、上に登っていきます。

平渓にある孝子山

こちらが、孝子山の頂上から見える景色です。

写真左側に見えるのが平渓駅前に広がる街並みで、先ほどまでいた場所になります。

低山登山なので、そこまで遠くに街があるという感じではありません。

平溪から東へ進んでいくと十分、西へ進んでいくと菁桐へ行けますよ。

個人的には平溪線の終点、菁桐駅周りがジブリ感があって好きです。

平溪へのアクセスと行き方

平渓にある孝子山

平溪への行き方は主に3つあります。

台湾鉄道、バス、貸し切りタクシーです。

台湾鉄道で平溪に行く

台湾鉄道利用がおすすめなのは、平溪と合わせて九份や十分も観光される方。

台湾鉄道で台北駅から瑞芳駅まで(約50分)移動し、そこからバスに乗り換え10分で九份に到着します。

瑞芳駅で下車せずに次の猴硐駅まで行くと、猫がたくさんいる猫村に行けます。

その次の三貂嶺駅が、平溪線に接続している乗り換え駅です。

この駅から平溪線に乗り、十分、平溪、菁桐に行くことができます。

複数の観光地を合わせてめぐるなら、台湾鉄道を活用するのが便利です。

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バスで平溪に行く

平渓への行き方

直接平溪に行くなら、バスの利用が便利です。

木柵平溪線795バスなら、台北MRT木柵駅から平溪老街まで約1時間で到着します。

台北駅から木柵駅まで台北MRTで約30分なので、想定される所要時間は1時間30分です。

台湾鉄道のみで平溪に行く場合は、台北駅から2時間30分ほどかかります。

台湾鉄道平溪線、木柵平溪線795バス共に、1時間に1本程度の運行間隔です。

貸し切りチャーター車

公共交通機関を利用して平溪まで行くと、1.5~2.5時間かかります。

初めての台湾旅行で慣れていないと、もっと時間がかかるでしょう。

時間を節約して旅を楽しみたい方におすすめなのが、貸し切りチャーター車です。

5人乗りタクシーを8時間貸し切った場合、日本円で1.5万円くらいが相場になります。

台湾はタクシー料金が安く、貸し切りでも1人当たり3000円でタクシーに乗れます。

移動に時間を使いたくない方は、貸し切りタクシーが便利です。