阿里山は台湾の秘境と言える観光地です。
台北市内から阿里山へ行く場合は4、5時間ほどかかります。
今回は阿里山鉄道の予約、ホテルの手配を含むツアーを利用しました。
個人で手配をするのは大変なので、阿里山に行くならツアーがおすすめです。
ツアーなら迷わずに目的地に着くことができ、各種手配にかかる手間をなくせます。
阿里山への行き方
まずは阿里山への行き方を簡単にご紹介します。
今回利用したkkdayの阿里山ツアーは、集合場所が高鐵嘉義駅でした。
嘉義には、高鐵嘉義駅と台鉄嘉義駅という2つの嘉義駅があります。
高鐵嘉義駅と台鉄嘉義駅間は約15㌔離れており、タクシーで30分ほどかかります。
集合場所を間違えないように注意が必要です。
今回は早朝に台北から台湾新幹線に乗り、高鐵嘉義駅に向かいました。
高鐵嘉義駅は台湾新幹線の駅なので、台北から行かれる方は新幹線利用が良いでしょう。
台北駅から嘉義駅までは1時間30分ほどです。
午前9時、高鐵嘉義駅のタクシー乗り場集合です。
タクシー乗り場に行くと、1台のチャーター車が停まっていました。
チャーター車はバスだと思っていましたが、なんと黒塗りのベンツです。
新車価格で1台1000万円程度するVクラス(8人乗り)で、曲がりくねった山道を走る際も走行性能が安定していました。
車酔いを心配していましたが、まったく酔うことがありませんでした。
トランクはとても大きく、大型のスーツケースも余裕で載せることができます。
ほかのツアー参加者は別便だったため、行きは貸し切り状態です。
快適に阿里山まで移動することができました。
高鐵嘉義駅から阿里山までは、約2時間30分ほどで到着です。
嘉義の街中から徐々に阿里山に登っていくにつれて、景色がだんだんと変わっていきます。
途中、二延平步道という有名な観光スポットを通り過ぎました。
二延平步道周辺には茶畑が広がっていて、観光客もたくさんおられました。
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阿里山のホテルへ到着
午前11時30分ごろには、阿里山にある櫻山大飯店(ホテル)へ到着しました。
櫻山大飯店は阿里山鉄道の阿里山駅、飲食店やお土産店が集まるエリア徒歩圏です。
阿里山のホテルや民宿のなかでも、櫻山大飯店は立地の良さが際立っています。
お部屋も広くて清掃が行き届いており、申し分なかったです。
櫻山大飯店の宿泊料金は、1泊約22,000円~(公式サイト)です。
今回利用したツアーには宿泊料金も含まれています。
ホテルにチェックインできるのが15時からだったので、フロントに荷物を預けて近くを散策しました。
13時30分からガイドさんによる阿里山のトレッキングツアーが行われるので、それまでのフリータイムを利用してお昼ご飯を食べました。
初日のお昼はツアー料金に含まれないので、自分でお店を探します。
阿里山は想像していた以上に観光地化されていて、飲食店も多数ありました。
また台湾でいちばん標高が高いセブンイレブンもあって、おにぎりやお弁当を買うこともできます。
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阿里山のレストランでランチ
阿里山のガイドツアーが始まるまでの間に、ホテルから徒歩3分のレストランで腹ごしらえをしました。
新星光餐庁というお店です。
メニューはすべて中国語繁体字で、ずらっと表示されています。
メイン、サイド、スープがセットになったプランをすすめられましたが、単品でいくつか注文することにしました。
まず注文したのが、台湾チャーハンです。
わたしは台湾チャーハンが個人的に好きで、台湾に行くとよく食べています。
強い火力で炒められたパラパラのお米と、ぷりぷりのエビの食感がたまりません。
次に注文したのは、タケノコの炒め物。
タケノコは阿里山名物として知られており、阿里山で必ず食べたい郷土料理です。
台湾ではお馴染みの、おいしいと書かれたお皿に盛りつけられていました。
こちらはメインとして頼んだ、鶏肉のカシューナッツ炒めです。
ニンニクが効いていて、カシューナッツの食感がアクセントになっています。
しっかりと腹ごしらえをしたら、ガイドツアーに向けて出発です。
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阿里山ガイドツアーに出発
13時30分からの阿里山ガイドツアーに参加するため、集合場所である阿里山インフォメーションセンターに向かいました。
インフォメーションセンターには阿里山の全体マップがあって、日本語パンフレットもあります。
インフォメーションセンターはホテルから徒歩3分ほどと近く、目の前には旅行者用の駐車場があって、その奥にはお土産店とレストラン街が広がっています。
土日祝日はやっていないものの、目の前には阿里山郵便局もありました。
まずは担当ガイドさんが、阿里山の見どころやおすすめスポットを紹介してくれます。
こちらのツアーは日本語がないためか、日本人旅行者はいませんでした。
ガイドはすべて中国語で行われ、日本語での説明はありません。
インフォメーションセンター前からバスに乗り込み、阿里山鉄道の沼平駅の近くまで移動します。
沼平駅周辺には阿里山集材機や鉄道車両など、いくつか展示がされています。
阿里山鉄道の撮影ポイントとしても知られており、素敵な写真を撮ることができました。
この日は突然雨が降ってきて、傘を持っていなかったツアー参加者が濡れてしまうハプニングも。
沼平駅にあるお店で雨具を買うことができたので少し濡れるだけでしたが、阿里山の天気は変わりやすいので折り畳み傘を準備しておくのがベストです。
沼平駅の駅舎は1914年に建設されたもので、当時は阿里山森林鉄道登山線の終点でした。
現在の駅舎は2013年4月21日の復興工事によって完成したものですが、当時の面影を残しています。
およそ100年前に標高約2200mの山奥に、ヒノキを運ぶための鉄道を作ったのは本当にすごいことだと思います。
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阿里山ハイキング王道コース 姊妹潭
沼平駅でガイドさんの解説を聞いたあと、阿里山ハイキングに出発です。
ハイキングを開始したころに雨がやんで、木々の間から光が筋のように差し込んで幻想的でした。
随所にみられる大きな切り株は、阿里山で切り出されたヒノキです。
周りのヒノキの樹径と比べて、圧倒的に太いのがよくわかります。
阿里山には樹齢2000年を超える巨木がたくさんあり、自然の雄大さを感じることができます。
まるでジブリの世界に迷いこんだかのような、幻想的な雰囲気に包まれていました。
アクセスが悪いにもかかわらず、多くの観光客が訪れるのもうなづけます。
ハイキングコースはしっかりと整備されていて、歩きやすいです。
スニーカーはもちろん、サンダルで歩いている方もいてびっくりです。
空気が澄んでいて気持ちがよく、ヒノキの良い香りが辺りを包んでいます。
こちらのハイキングコースは定番なので、阿里山のモデルコースには必ず入っていますね。
阿里山鉄道沼平駅を出発し、姉妹潭と巨木群を見ることができます。
沼平駅を出発してから1時間ほどで、姊妹潭に到着しました。
ガイドさんの説明もあったため1時間かかりましたが、普通に歩けば30分ほどの距離です。
日本では見られない野鳥がさえずり、オタマジャクシやカエルが気持ちよさそうに泳いでいます。
阿里山には、カザノワシ、クマタカ、サンケイ、ミカドキジ、モリフクロウ、ウオミミズクなどの絶滅危惧種を含む、75種の鳥類が生息しているそうです。
姊妹潭では、たくさんの観光客が写真を撮っていました。
姊妹潭を抜けたところに、香林服務区という休憩エリアがあります。
台湾ソーセージやドーナッツ、ドリンク類を販売するお店が10店舗ほどありました。
こちらで一休みすることに。
ガイドさんおすすめの、愛玉(オーギョーチ)を頂きました。
ガイドツアー参加者は少し割引されます。
愛玉(オーギョーチ)のプルプルとした食感と、ほどよい甘さがマッチしておいしかったです。
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阿里山ハイキング王道コース 巨木群
姊妹潭をあとにし、神木駅方面にある巨木群へ向かいます。
巨木群エリアには、台湾で最も標高が高い小学校として知られる香林國民小學や、阿里山博物館などがあります。
香林國民小學は現在も使われており、イベント開催時には開放されることもあるようです。
この日は祝日だったので、小学校はやっていませんでした。
上記写真、後方に写っているのが小学校です。
観光スポットのド真ん中に小学校があるのは、本当に珍しいと思います。
手前に写っているのは、ヒノキ(第一代、第二代、第三代)です。
同一株から生長したもので、第一代の樹齢は1500年と言われています。
第一代が枯れたあと第二代が生長し、第二代が枯れたあと第三代が生長しました。
こちらが阿里山博物館です。
阿里山博物館はヒノキで作られた建築物で、2007年に改修が行われて現在に至ります。
現在は博物館として使用されており、無料で観覧できるので是非訪れてみてください。
巨木群エリアには、樹齢数千年を超えるヒノキがいくつかあります。
雄大な自然の息吹を感じることができる場所で、リラックスできました。
ガイドツアーは17時ごろに終了し、そのあとフリータイムになります。
本来は17時に展望台に行って雲海と夕陽を鑑賞するのですが、天気が悪いということで早めの解散です。
展望台から夕日と雲海を見たかったのですが、この日は見られませんでした。
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阿里山のレストランで夜ごはん
17時にインフォメーションセンターでガイドさんと別れ、夜ご飯を食べに行きました。
夜ごはんはツアー料金に含まれており、インフォメーションセンターから徒歩3分のところにある指定されたレストランに向かいます。
レストランの名前は山芝郷風味館で、大勢の旅行客でにぎわっていました。
ツアー参加者向けに準備された料理を頂きます。
もし追加で頼みたいものがあれば、合わせて注文すると良いかもしれません。
まず最初に出てきたのが、メイン料理となる火鍋です。
お肉や野菜がたっぷりと入ったお鍋で、たれをつけて頂きます。
火鍋用のタレと白米はセルフ方式で、何度でもおかわりできますよ。
こちらは白菜の炒めものです。
シンプルな味付けで、人参やピーマンが入っています。
こちらはタケノコの炒め物です。
ランチで訪れたお店のタケノコの炒め物と、味付けや食感は少し違っていました。
タケノコはよく煮込まれていて、薄めの味付けです。
こちらは豚肉と野菜の炒め物です。
香辛料がしっかりと効いていて、ご飯がすすみます。
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阿里山にあるセブンイレブン
食事を終えたころには、辺りは真っ暗になっていました。
飲食店やお土産屋さんの明かりが煌々と光り、通りを照らしています。
通りを一歩外れれば真っ暗闇で、満点の星空を眺めることができました。
毎年4月~6月はホタルの季節として知られ、ホタル観賞もできるそうです。
夕ご飯を食べたお店のすぐ近くに、セブンイレブンがあります。
阿里山のセブンイレブンは24時間営業で、夜中や早朝でもやっています。
星空観察やホタル観賞に出かける前、阿里山ご来光を見に行く前に利用できて便利です。
阿里山のホテルや飲食店は観光地価格といった印象がありますが、セブンイレブンは価格があまり上乗せされていないようで、お財布にも優しいと思います。
市内にあるセブンイレブンと品ぞろえはほとんど同じで、台湾おでんや茶葉蛋、フランクフルトもありました。
ハイキングをする前にぜひ立ち寄ってみてください。
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阿里山のご来光を見にいってみた
翌朝阿里山のご来光を見るために、早起きして阿里山鉄道に乗車しました。
阿里山鉄道の発車時刻は日の出時刻によって変わり、前日に阿里山駅やホテルに掲示されます。
早朝はかなり冷え込むので、厚手の上着を準備しておいた方が良いです。
わたしが阿里山へ行ったときは、日の出時刻が5:23、阿里山森林鉄道(日の出列車)出発時刻は4:20でした。
阿里山駅から20分ほどで對高岳駅間に到着し、そこから徒歩20分ほどで日の出スポットに到着です。
阿里山鉄道はぎゅうぎゅう満員なので、体力に自信があれば徒歩の方が良いかなと思いました。
日の出前なのであたりは暗く、列車はすし詰め状態になるので列車内から景色は見えません。
阿里山駅から徒歩で行く場合は1時間ほどです。
無事に朝日が昇る前に祝山に到着しましたが、この日は雲海が見られませんでした。
それでも雲の隙間から朝日が昇るのが見えて、歓声があがっていたのが印象に残っています。
祝山には出店も数店舗あって、朝ごはんやドリンクを買うこともできます。
朝日を眺めながら、台湾式の朝ごはんを食べるのも趣があっていいですね。
阿里山鉄道の写真をパチリ
ご来光をみたら、對高岳駅から阿里山森林鉄道に乗って阿里山駅まで戻ります。
ツアー料金には、阿里山駅と對高岳駅間の往復乗車券も含まれます。
※ご来光が見える展望台最寄り駅は祝山駅ですが、現在はまだ工事中です。
事前に切符をもらえるので、窓口に並んで購入する必要はありません。
暗いうちは良い写真が撮れないので、帰りの電車に乗るときに写真を撮るのがおすすめです。
このツアーは12時10分にホテル集合で、それまでは自由時間となっています。
体力がある方は、ご来光を見たあとにそのままハイキングを楽しむことも可能です。
雄大な自然を眺めながら、ゆったりとした朝の時間を過ごすことができます。
見晴らしの良い展望台、そのほかハイキングコースであさごはんを食べるのも良いですね。
一度阿里山駅まで戻ってきて、駅前のレストランで朝ごはんを食べるのもOKです。
阿里山駅前のレストランで朝ごはん
ツアー料金には、阿里山駅前にある海山園餐庁というお店での朝食が含まれています。
阿里山駅に戻ることを選択した人は、こちらで朝食をとるのがよいでしょう。
朝食はバイキング形式で、お店の人に食べたいものを言ってよそってもらいます。
豆乳とコーヒーはセルフで飲み放題でした。
朝ごはんのメニューには、パンや油揚げ、焼きそば、タマゴ、ブロッコリーサラダなどがありました。
朝ごはんにしてはパンチの効いたメニューが多く、おなかがいっぱいになります。
阿里山水山巨木歩道を歩く
朝食を食べたあと、阿里山水山巨木歩道を散策しました。
阿里山水山巨木歩道には、樹齢2700年と言われる巨木があります。
こちらのハイキングコース、所要時間は2時間ほどです。
現在は水山巨木歩道として登山客に親しまれていますが、元々は阿里山鉄道の水山支線でした。
線路の上を歩いて行くのは新鮮な体験です。
写真撮影にピッタリなスポットが点在しており、観光客の方々が思い思いに写真を撮っていました。
個人的には姊妹潭をめぐる定番コースよりも、阿里山水山巨木歩道の方が気に入りました。
姊妹潭は観光客が多くて森の声が聞こえませんが、水山巨木歩道は人通りが少なく、鳥たちの歌声もしっかりと聞こえます。
静かな環境で森林浴をしたい方はこちらがおすすめです。
阿里山に生息する生き物たち
今回の阿里山ツアーでは、実に多種多様な動物たちを見ることができました。
美しい模様をした蝶、日本では見かけない鳥たち、気持ちよさそうに泳いでいるカエル、オタマジャクシ、こちらを威嚇している台湾猿を発見しました。
阿里山には絶滅危惧種を含め、滅多にお目にかかることができない貴重な動物も住んでいます。
こちらは台湾固有種として知られるミカドキジ(藍腹鷴)です。
台湾の千元札にも描かれている鳥で、阿里山に生息しています。
今回はたまたま、滅多にみられないミカドキジを目撃することができました。
あまり人を恐れていないのか、近くに行っても逃げようとはしません。
こちらは、阿里山で出会ったタイワンザルです。
阿里山のハイキングコースを歩いているとき、山の方から歩いてきました。
阿里山国家森林遊楽区には、約80頭のタイワンザルが生息しています。
見かけても近寄ったりせず、餌を与えないようにと注意喚起がされていました。
今回見かけたタイワンザルは、威嚇をするそぶりを見せたので少し怖かったです。
台湾は猿の生息地が意外にも多く、台北近辺の陽明山でも野生の猿を見かけたことがあります。
タイワンザルは可愛いですが、いつ襲ってくるか分からないので注意が必要です。
阿里山から奮起湖へ
阿里山での自由散策を終え、12時10分にホテルからチャーター車に乗って奮起湖に向かいました。
チャーター車は嘉義駅から阿里山へ行ったときと同じ車両で、ホテル前まで迎えに来てくれます。
チャーター車で1時間ほど走ると、奮起湖に到着です。
奮起湖は南台湾の九份とも呼ばれ、細い路地にお店がひしめき合うように立ちならんでいます。
奮起湖という名前が付いていますが、湖があるわけではありません。
近くにはハイキングコースもあるので、自然が大好きな方はそちらに行っても良いでしょう。
奮起湖での自由時間は、休日の場合約2時間です。
15時発の阿里山鉄道に遅れないよう、散策を楽しみましょう。
奮起湖といえば奮起湖便當(お弁当)です。
お弁当を販売しているお店はたくさんありますが、なかでも奮起湖駅から徒歩3分で行ける、奮起湖大飯店のお弁当は人気があります。
70年近い歴史があり、店内はたくさんの観光客でにぎわっていました。
少しお値段が高いですが、どこに入るか迷ったら奮起湖大飯店でランチするのが良いでしょう。
お弁当を食べたあとは、台湾ドーナツです。
台湾かき氷、台湾カステラなどに隠れて話題になっていませんが、台湾ドーナツは食べないと損な台湾スイーツだと個人的に思っています。
サクサクとした食感が癖になる揚げドーナツで、クロワッサンとドーナツが合わさったような味わいでした。
クロワッサンたい焼きのドーナツ版、といえばわかりやすいかなと思います。
奮起湖には台湾ドーナツのお店が何店舗もあって、どのお店もにぎわっていました。
阿里山森林鉄道で嘉義駅へ
奮起湖での散策を2時間ほど楽しんだら、いよいよ阿里山鉄道に乗車します。
奮起湖はランタン飛ばしで有名な十分のような感じで、線路に入って写真を撮っている方がたくさんおられました。
台湾らしい光景ですね。
こちらに乗って、奮起湖駅(標高1403m)から台湾鉄道嘉義駅(標高30m)まで約2時間の鉄道旅です。
4列シート(中心に通路があり左右に2席ずつ)で、大きめの荷物を置くスペースもありました。
登山鉄道ということもあって、座席幅は狭めです。
独立山スパイラルループ線では大きなカーブを描くので、阿里山鉄道の美しい写真が撮れます。
特に右回りのときがベストショットが撮影できるそうです。
奮起湖駅から独立山駅あたりまでの景色がとても綺麗でした。
各駅に停車時に駅周辺を散策できるかと思っていましたが、今回乗車した車両はできませんでした。
どの駅にも数名の観光客や地元の人がいて、なかには手を振ってくれる方もいます。
駅に停車するたびに売り子さんが乗ってきて、弁当などを販売していた時代もあったそうです。
2時間ほどの乗車時間はあっという間で、とても楽しいひと時を過ごすことができました。
台湾鉄道嘉義駅に到着し、ツアーは終了となります。
ここから台湾新幹線の嘉義駅に向かう場合、追加料金を払えばOKです。
嘉義駅周辺にある観光スポットに行きたい方は、ここで解散しても問題ありません。
嘉義にもう一泊しても良いですし、台中や台南に向かうのもおすすめです。
阿里山ツアーのおすすめポイント
今回はkkdayの阿里山ツアーをご紹介しました。
阿里山の定番スポットを効率よく周れる、とても素晴らしいツアーでした。
ツアー料金に含まれるものは以下の通りです。
・高鐵嘉義駅から阿里山のホテルまでの送迎
・阿里山の指定ホテル宿泊料金(1泊)
・ガイドツアー(中国語)
・2回分の食事(1日目の夕食・2日目の朝食)
・阿里山鉄道祝山線往復乗車券(阿里山駅ー對高岳駅)
・阿里山のホテルから奮起湖駅までの送迎
・阿里山森林鉄道片道乗車券(奮起湖駅ー台湾鉄道嘉義駅)
日本語に対応していないのが唯一の心配材料ですが、この料金(19,468円~)はかなりお得です。
上記以外の特典として、台湾新幹線往復チケットを25%オフで利用できます。
ツアーを利用することで交通費を節約できるのは、本当に素晴らしいですね。
たとえば、台北駅ー嘉義駅間の料金は通常1080元(4,860円)ですが810元(3,645円)になります。
往復新幹線利用の場合は、約2,430円安くなる計算です。※1台湾ドル4.5円の場合
詳しい阿里山ツアー情報は、下記kkday公式サイトからご覧ください。
※台湾観光庁とkkdayがコラボした記事に弊サイトが掲載されました!台湾の秘境を紹介する記事となっておりますのでぜひご覧ください。