台湾南部の都市、高雄は1年中温暖な気候で冬でも海水浴ができます。
高雄には港町ならではの観光スポットはもちろん、小籠包や台湾かき氷などの台湾グルメも豊富です。
この記事では高雄観光のモデルコース、定番・穴場スポットをご紹介します。
高雄観光モデルコース1日目
美麗島駅
高雄観光をするとき、ホテルの場所をどこにするかは重要なポイントです。
なんども高雄を旅行したことがあるわたしは、美麗島駅周辺をおすすめします。
美麗島駅は高雄の中心に位置しており、高雄MRTを利用して観光地へ移動するのが便利だからです。
高雄国際空港や高雄駅へも乗り換えなく、短時間でアクセスできます。
空港からの移動も楽ですし、高雄から台北、台中、台南などほかの都市へのアクセスも良好。
徒歩圏に高雄最大級の六合夜市があり、夜の食べ歩きにも便利です。
駅自体が観光スポットにもなっているので、ついてすぐに観光を楽しめます。
美麗島駅周辺には日本語対応のホテルも多く、日本人観光客へのサポートも万全です。
わたしはハワードプラザホテル高雄に宿泊しました。
美麗島駅を高雄旅行の起点にすれば、効率よく観光地を周ることができます。
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龍虎塔
高雄観光モデルコースは、2泊3日を想定して設定しました。
高雄観光1日目は、ガイドブックにも掲載されている王道スポットを選出しています。
朝9時に観光をスタートさせれば、問題なくすべての観光地に行くことができます。
まず高雄についたら最初に行きたい場所が龍虎塔です。
左營駅から徒歩10分ほど歩いたところにあります。
営業時間は8~17時で入場は無料。
朝8時から営業していることから、高雄観光のスタート地点に最適だと思います。
龍虎塔は1976年に完成した7重の塔(7階建て)で、内部には親孝行の模範とされる「二十四孝子」などの絵がたくさん展示されています。
7重の塔は2つあって、入るときは龍の口から入って、出るときは虎の口から出ます。
それぞれ1階にある通路で繋がっていて、龍の塔を見学したあと1階におりて虎の塔を見学するルートになっています。
エレベーターはなく階段のみなので、結構大変です。
龍虎塔はガイドブックにも出てくる有名観光地ですが、2022年12月現在臨時休業中です。
周辺は観光地化されておらず、これといった観光スポットはありません。
ただ現地の人が朝から体操していたり、カラオケを歌っていたりと、台湾ならではの風景が見れるのも旅の醍醐味です。
果貿社區
建築物好きの間で人気になっている高雄の観光地が、果貿社區です。
果貿社區は1965年にできた高雄の集合住宅で、曲線を描く建物の形状が美しく荘厳であることから、多くのインスタグラマーが撮影にやってきます。
中華民国海軍が建設した住宅で、退役軍人の方が中心に住まれていました。
現在は住宅として使われているだけでなく、民泊として貸し出されている部屋もあるそうです。
集合住宅が観光地になっている場所といえば、モンスターマンションとしてしられる香港の益昌大廈が有名ですが、高雄の果貿社區も負けてはいません。
最寄り駅は龍虎塔と同じ左營駅で、セットで観光すると効率がよいです。
左營駅からは1㌔ほど離れており、徒歩で行く場合は15分ほどかかります。
台湾はタクシー料金が安いので、左營駅や龍虎塔からタクシーを利用すると効率が良いです。
駁二芸術特区
実は高雄はアートの街として注目されています。
高雄は日本とも関わりが深く、日本統治時代にはたくさんの日本人が住んでいました。
愛河からほど近い漁港の一角には、日本人が建設した倉庫が今も残っています。
古い倉庫群を有効活用しようと、建物をリノベーションし、カフェやショップなどに生まれ変わっています。
またアート作品も数多く漁港に設置されていて、観光客向けの写真撮影スポットにもなっています。
現代アートと漁港という珍しい組み合わせですが、意外にもマッチしていて落ち着いた雰囲気です。
日本の港町、神戸に似た雰囲気があり、のんびりとした時間が流れています。
哈瑪星鐵道文化園区
哈瑪星鐵道文化園区は、旧高雄港駅周辺をアート化した公園です。
日本統治時代に日本人居住区として形成されたエリアだけあって、どこか懐かしさを感じさせます。
哈瑪星台灣鐵道館には鉄道模型やジオラマ、鉄道ファンにはたまらないお土産ショップがあります。
旧高雄港駅のプラットフォームには、SL(DT609)が展示されていますよ。
DT609は、1929年に台湾総督府鉄道が導入した9600型です。
使われていない鉄道レールを活用した公園には、アートが展示されていて無料でみることができます。
スーツケースやブランコをモチーフにした作品が多数展示されていました。
夜は線路の軌道に合わせてライトアップされ、キラキラと輝いて綺麗です。
24時間開放されているので、いつでも気軽に立ち寄ることができます。
打狗英国領事館
打狗英国領事館は、1865年に英国人によって建てられた洋館です。
台湾で現存する洋館の中で最も古い建物が、打狗英国領事館になります。
ちなみに淡水にある淡水英国領事館は、1870年代に建てられたものです。
「打狗」とは「高雄」の昔の呼び方で、日本統治時代の1920年に「打狗」から「高雄」へと名称変更になりました。
高雄という名称は、京都の「高雄山」が由来となったという説が広く知られています。
高雄の港を一望できる場所にあり、とても眺めがよくて気持ちがよいです。
打狗英国領事館から徒歩10分の距離には、西子湾海水浴場があります。
1年を通じて温暖な気候で、マリンアクティビティを楽しむことができますよ。
海水浴を楽しむだけでなく、夕日をみたい方にも訪れて欲しいスポットです。
愛河
愛河は高雄を流れる河川で、夜になるとライトアップされた夜景がとてもきれいです。
愛河という名称もあって、地元の人たちからデートスポットとして親しまれています。
河川敷にはおしゃれなカフェやレストラン、バーなども立ち並び、夜遅くまで営業しています。
愛河リバークルーズでは、クルーズ船から高雄の美しい夜景を鑑賞できますよ。
高雄は日差しが厳しいため、お昼に愛河周辺を観光する人はほとんどいません。
夕方から夜にかけての時間が、愛河を観光するベストタイミングと言えるでしょう。
高雄といえば愛河、愛河といえばリバークルーズ。愛河は別名Love Riverと呼ばれ、恋人や家族で楽しむ高雄を代表する観光スポットです。今回は高雄ひとり旅だったのですが、一人でも全然平気です。※この記事はPRを含みます。[…]
六合夜市
高雄の夜を締めくくるのは、やっぱり六合夜市です。
夜のフライトなら、最初に向かってもよいでしょう。
六合夜市は美麗島駅から徒歩5分のところにある、高雄最大級の夜市です。
昼間は普通の道路ですが、夜は歩行者天国に様変わりします。
歩行者天国とはいえ、バイクはビュンビュン走ってくるので気を付けて下さい。
高雄は港町ということもあり、イカの丸焼き、エビ、カニのフライをはじめとした海鮮屋台料理を楽しめます。
六合夜市にきたら海鮮グルメは外せません。
牛肉麺や担仔麺、水餃子、りんご飴、さつまいもボールなど、台湾を代表する屋台料理もあります。
高雄観光のなかで、1回は必ず行っておきたい観光スポットです。
六合夜市は台湾の高雄にある夜市です。アクセス便利ということもあって、日本人観光客も良く訪れます。港町高雄にある夜市で、海鮮系の屋台が多いのが特徴です。六合夜市の行き方六合夜市は、高雄メトロの美麗島駅[…]
高雄観光モデルコース2日目
小琉球
高雄観光2日目のモデルコースには、定番だけでなく穴場のスポットも選出しました。
個人的には離島旅がおすすめです。
高雄から1時間ほどでアクセスできる離島、小琉球は世界有数のウミガメ生息地として知られています。
わたしは小琉球が好きで何度も訪れていますが、これまでにウミガメにあえなかったことは1度もありません。
沖合はもちろん、浜辺にある海藻を食べに頻繁にやってきます。
触れる距離までウミガメがやってきますが、触ると罰金を取られるのでご注意ください。
1年中暖かい小琉球では、ダイビングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティを年間通して楽しめるます。
日帰りでも十分楽しめますが、泊まりがおすすめです。
小琉球には海が見えるおしゃれな民宿がたくさんあり、絶景を堪能することができます。
小琉球のフェリー最終便は17時20分で、高雄市内に帰ってこれるのは19時ごろが目安です。
小琉球ではシュノーケリング、ダイビング、遊覧船などのマリンアクティビティが充実しています。小琉球はウミガメの島として知られており、天気が良ければウミガメに出会える確率が高いです。小琉球の観光スポットをまとめて、ルートマップ[…]
三鳳宮
三鳳宮は美麗島駅から徒歩15分ほどのところにある、高雄でも有名な観光スポットです。
三鳳宮は今から約300年ほど前、清の4代皇帝康熙帝に建立されました。
朝5時~夜22時まで営業しており、夜になると提灯がライトアップされます。
小琉球から帰ってきた後、夜に訪れることも十分可能です。
近くには三民市場があり、南国フルーツやお肉、野菜などが購入できます。
周辺には飲食店やお土産屋さんが密集しており、台湾グルメを味わったりお土産を購入したりすることができます。
高雄の夜の選択肢としては愛河や六合夜市が定番ですが、三鳳宮周辺も穴場スポットとしてありです。
高雄観光モデルコース3日目
崗山之眼
崗山之眼は2018年にオープンした、高雄の新名所です。
高雄市内から離れた山奥にある観光スポットで、美麗島駅からは電車とバスで1時間ほどかかります。
MRT南岡山駅から紅68バス、台湾鉄道岡山駅からはタクシーが利用可能です。
※MRT南岡山駅と台湾鉄道岡山駅間は徒歩で移動できます。
バスは20分に1本の間隔で運行しており、乗り合いタクシーも待機しています。
海が好きな人には小琉球がおすすめですが、山の方が好きな方は崗山之眼がおすすめです。
高さ40m、全長88メートルの天空歩道からの眺めは最高で、台湾の山々や高雄の街並みを見ることができます。
周辺一帯はハイキングコースになっていて、天人洞という洞窟などがあります。
観光目安時間は2時間で、移動時間を含めると半日をみておけばよいでしょう。
午前中に崗山之眼にいって、午後は台南に行くのが王道ルートです。
崗山之眼の最寄り駅の台湾鉄道岡山駅から台南駅までは、台湾鉄道で17分で行けます。
崗山之眼にいくなら、台南観光とセットにすることをおすすめします。
港園牛肉麵
崗山之眼から高雄に戻ってきたら、港園牛肉麺を食べに行きましょう。
港園牛肉麵は高雄に来たら外せないグルメとして知られています。
超が付くほど人気のお店なので、お昼時に行くと並ばないといけません。
昼ピークを過ぎると並ばずに入れることが多いので、時間帯をずらしていくことをおすすめします。
港園牛肉麺の看板メニューは「汁なし牛肉麺」です。
ホロホロに煮込まれたお肉と、コシのあるもちもちとした麺に甘辛いタレが良く絡みます。
お値段も日本円で500円程度とお手頃で、ランチやディナーはもちろん、おやつ感覚でも食べたい台湾B級グルメです。
台湾名物として知られる料理に牛肉麺があります。中国語で牛肉が入っている麺という意味です。日本のラーメンやうどんと見た目が似ていますが、味は全く違います。日本人が食べても美味しいと思う名店のみを厳選し、ご紹介します。[…]
高雄85ビル
台北のランドマークは台北101、高雄のランドマークは高雄85タワーです。
地上85階建て、高さ378mの高雄85タワーは、台北101ができるまで台湾一の高さを誇っていました。
展望台は現在休業中ですが、ホテルや大型ショッピングモール、レストランが入っています。
近くには自強夜市や興中夜市、IKEAやコストコもあります。
台湾のコストコは日本の会員証でも入店可能で、台湾ならではのお土産が安く買えるのでおすすめです。
SOGOや三越などの日系百貨店もあり、日本人在住者も多いエリアになります。
高雄旅行のお土産を購入するのに最適な場所です。
台湾にはコストコ(好市多)があります。台湾コストコは日本で作った会員カードでも入ることが可能です。台湾のスーパーでは高すぎて手の届かない日本食品が安く買えますよ。台北近郊にはコストコが5店舗ある撮影:台湾観[…]